
この作品に出会わせてくれてありがとうございます。
というのが、このアニメを見た時の正直な感想です。
実はヴァイオレット・エヴァーガーデンを知ったのは、ラストの「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」です。映画館で映画を見てると様々な映画の予告が流れるわけですが、それらを見ていく中で気になったのがこの作品でした。
なんかめちゃくちゃ綺麗なアニメで凄く惹かれるものがあって、予備知識もほとんど無く劇場版を拝見。号泣です。笑
なんだこの愛に溢れる作品は!!となってアニメも見たわけです。またもや号泣。いや、アニメ見てから映画見た方が分かりみが深すぎるじゃないか!という事で、その後2回映画館に足を運んで、計3回見ましたw
いや〜ね、人生で大事なアニメになりました。ホントに。
絵が美しいというのはもちろんですが、様々な関係性を描いているのがめちゃくちゃ良い。兄弟、恋人、親子、友達など、それぞれを主人公のヴァイオレットを通して「愛してる」を知る追体験をできるのがもう感動的で。しかもそれを手紙でってのがまた味わい深いんですよ。直接伝えることも大事なことだけれど、手紙もまた気持ちを伝える大事な手段の一つとして、改めて思わせてくれます。
京アニの事件もあって、絶対に、絶対に起きて欲しくない事件でしたが、そんな事件の最中、こんな素晴らしい物語、作品を作ってくれたことに敬意と感謝しかありません。
アニメの話とかになると必ずおすすめしてる作品です。音楽も素晴らしくて、そこもこの作品の魅力の一つです。
京アニの魂を感じられる、素晴らしいヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品を紹介してみたいと思います。
Contents
アニメ版ヴァイオレット・エヴァーガーデンとは?
暁佳奈原作のアニメ。2018年1月から4月までに全13話とOVA作品が1話放送。アニメ映画「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - 」(2019年)、「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(2020年)がそれぞれ公開された。監督はTVアニメと「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を石立太一、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - 」を藤田春香、シリーズ構成と脚本を吉田玲子、鈴木貴昭、浦畑達彦が作品によって分担している。音楽は全てEvan Callが担当。
2019年7月18日に京アニで放火事件が発生して、30名以上の方が亡くなりました。そこから「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 - 」を公開、事件の傷跡が大きく残る中で「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を完成させた京都アニメーションの方々にはホントに尊敬と感謝しかありません。
アニメと原作では、アニメが1話完結になっていたり、ヴァイオレットの腕にまつわる話、ヴァイオレットとギルベルトに関する話などの違う部分がいくつかありますが、それぞれの良さがあると思っています。
VOD(動画配信サービス)では現在NETFLIX独占配信されています。
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ヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力
「愛してる」を知る物語に感動する
ヴァイオレットの「愛してる」を知って成長していく様、その中で繰り広げられる様々な「愛してる」の形がマジで感動します。兄弟、恋人、親子、友達など様々関係性の中での「愛」を自分たちも追体験できるってのがホントに素晴らしい。様々な人たちの喜びや幸せがヴァイオレットに少しずつ伝わって、それがまたヴァイオレットから周りの人たちに伝わって、愛はしっかり伝染していくし、それこそ人の幸せにつながっていくんだなと。
人間の根本的な「愛」という一番大事にしたいものがそこにはある。
「愛してる」を知っていくだけでなく、相手の気持ちを汲み取るという日本人的な思いやりもまた見所。
思いを手紙で伝えるってのが凄く良くて、ジワジワと心に染みるような展開が胸熱です。このアニメを見ると手紙を書きたくなる。ホントに。いつか両親にもちゃんと書いてみたいなぁなんて思います。世界観的にまだ識字率も良くない時代で、今の時代からするとノスタルジックを感じて、そこがまた魅力であり古き良きを改めて感じさせてくれます。
最初はヴァイオレットの何も知らない、無垢なところが衝突なんかを産むんだけど、それは同時に偏見を持ってない、ということでもあって、そこが良い意味で発揮されてるのも見所です。
ヴァイオレットを拾ってくれたR.H.新聞社社長・ホッジンズの「君は燃えている」という言葉が最初の方で出てきますが、その後のヴァイオレットが愛を知っていく過程で響く言葉で、葛藤も出てくるヴァイオレットの成長という所での大事なキーワードのなってます。
このように周りでヴァイオレットを案じてくれる人、大事な仕事仲間などが出てきますが、ギルベルトという思い人、そしてホッジンズとディートフリートはいい味出してましたね。
神回「第10話」
ヴァイオレット・エヴァーガーデンでは1番の神回と名高い「第10話」。
全13話と短いけれど、とにかく10話までは見て欲しい感動回です。「キングダム」で言う所の16巻までまずは読め!みたいなノリで、ここまで見るともうヴァイオレット・エヴァーガーデンの沼へようこそです。
色んな人がYouTubeでこの10話を見る、という動画を上げているパワーコンテンツにもなってます。
幼いアンという少女の母親がヴァイオレットに手紙の代筆をお願いして...という物語ですが、アンとヴァイオレットの関係、アンの葛藤、母親が手紙をお願いした理由、ヴァイオレットの隠していた心中なんかがもうね、ティッシュ1箱じゃ足りんのです。泣
とにかく、とにかく10話までは何卒見て欲しい。
この話が「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を5分で泣ける映画にしてしまいましたからね。
圧倒的な映像美
これまでも「CLANNAD(クラナド)」、「けいおん!」、「涼宮ハルヒの憂鬱」などを手掛けてきた京都アニメーションの技術がこれでもかと詰め込まれている映像美。ホントに細かい所までこだわって描写されていますし、ホントに絵が美しい。
僕自身、この作品に興味を持ったのはヴァイオレットという美少女のこのアニメーションの美しさに惹き込まれたってがかなり大きかったりします。予告を見ていても、その映像の中での佇まいとか美しいのなんの。
TVアニメ自体がもう映画クオリティで映画と遜色ありません。どんだけ手が込んでるんだって話です。中でも「水」の描写は秀逸かと思います。あまりにも美しい。
心に響く音楽
YouTubeより引用
欠かせないのが音楽。美しいアニメーションに心に響く音楽。
劇伴はEvan Call。どこかおとぎ話のような、そんな素朴で温かい世界観の曲からピアノを使った切ない曲、悠久の自然を思わせるような開放的で癒される曲などバラエティーに富んだ楽曲がふんだんに使われています。
いやもう、どの話を見ても出だしで涙腺が緩んでしまうのですが、音楽もちょっと聞いただけで涙腺が...笑
それくらいストーリーにマッチした素晴らしい曲が並んでいます。
そして何より、TRUEが歌う主題歌の「Sincerely」。こりゃあヤバい。知ら〜ない〜♪というピアノの伴奏と一緒に始まるフレーズだけでもう、泣いちゃいそう、いやもう泣いてるかな、この曲はもう超名曲です。
言わずもがな、ストーリーの出来が良すぎるもんで、この曲に対する思いは並々ならぬものなります。
その他にも「みちしるべ」、「Violet Snow」、「Will」なんかも素晴らしくて、是非とも聴いて欲しい名曲たちです。
まとめ
アニメ版ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、
- 「愛してる」を知る物語に感動する
- 神回「第10話」までは見て欲しい(個人的には第5話も超好き)
- 圧倒的映像美に痺れる
- 「Sincerely」を始めとした心に響く音楽
と魅力が止まりません。
いや〜こんな素晴らしいアニメを知れてよかった。京アニさんホントにありがとうございます。
これからも必ず度々見返す作品になると思います。
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