映画『言えない秘密(不能説的秘密)』の魅力・感想!ピアノが紡ぐ切ないラブストーリー【ネタバレあり】
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ジェイ・チョウが主演・監督・音楽を務めた台湾映画「言えない秘密(不能説的秘密)」。

台湾のスーパースターであるジェイ・チョウが手掛けている事で話題にもなった作品で、初の監督作品という事で瑞々しさやちょっと荒削りな部分もあるように思われますが、

とにかくピアノを中心とした音楽、ジェイ・チョウのルーツを舞台とした台湾の原風景とも言える描写が実に素晴らしいと思います。

この映画を知ったきっかけというのが、YouTubeでこの映画の音楽をピアノで弾いている人の動画を見て、めっちゃ良い曲じゃん!とサムネイル込みで素敵だったので、そこからなんの映画やねん?と調べてハマったというもの。

音楽学校を舞台とした青春ラブストーリーで、劇伴もさることながら作中でヒロイン・路小雨が弾く不思議と惹かれる"あの曲"だったり、繰り広げられるピアノバトル、そしてジェイ・チョウが青春時代を過ごした淡水の街など見所はいくつもあります。

そしてこの映画の題名になっている「言えない秘密(不能説的秘密)」というのが分かると、あぁ!なるほどな...ってなります。ちょっとした仕掛けが所々あったりしてこれもまた面白い所。

僕はこの映画のロケ地巡りにも行くくらい結構なガチファンですが(どんだけw)、まあそれは置いといて、この作品の魅力や感想を書いてみました。

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映画「言えない秘密(不能説的秘密)」とは?

あらすじ

淡江音楽学校のピアノ科に転校してきたシャンルン(ジェイ・チョウ)は、旧校舎の古いピアノで美しい旋律を奏でるシャオユー(グイ・ルンメイ)と出会う。一瞬で惹(ひ)かれ合った2人は学校の帰り道に自転車で2人乗りをしながらお互いのことを語り合い、きずなを深めていく。しかしシャオユーは持病のぜんそくのせいで学校も休みがちになり……

あらすじもあまり書くとネタバレ入ってくるので。笑

作品概要

台湾のスパースターであるジェイ・チョウが主演・監督・音楽を手がけた作品。2008年公開。

ヒロインは映画「藍色夏恋」でも有名なグイ・ルンメイ、父親役を香港ノワールの代表作「インファナル・アフェア」にも出演しているアンソニー・ウォン。

ストーリーは青春の切ないラブストーリーが軸になっていますが、タイトルの「言えない秘密」がキーになっているちょっとミステリ要素もある作品。

映画の舞台となっているのが台湾の台北、淡水周辺で、この辺りはジェイ・チョウが実際に学生時代を過ごした場所です。

これらの古き良き台湾という感じの描写がたまらなく良くてロケ地巡りまでしてしまいました。

そしてやはり音楽。この作中はピアノが頻繁に登場していてジェイ・チョウはめちゃくちゃ上手いです。劇伴も含め、ピアノバトルやメロディアスでどことなく寂しげがある楽曲は一聴の価値ありだと思います。

主題歌も歌っていますが、僕自身は挿入曲の「蒲公英的约定(たんぽぽの約束)」が気に入っています。この曲は途中に劇伴の「路小雨」も混ぜ込まれていてめちゃくちゃ素敵です。

リメイク作品も作られていて、韓国版では主演をD.O(ド・ギョンス)、ヒロインをウォン・ジナ、日本版では主演を京本大我(SixTones)、ヒロインを古川琴音が演じています。

やはりオリジナルのジェイ・チョウの主演・監督・音楽を務めている超人っぷりは凄まじいので、超えるという意味では中々難しいかもしれませんが楽しみにしたいと思います。

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映画「言えない秘密(不能説的秘密)」の魅力・感想

ここからはネタバレがありますのでご注意ください。

この映画は3つに分かれているような感じです。

初めはラブストーリーというか、学生の甘酸っぱい恋愛。

女の子が二人登場していて、ヒロインのグイ・ルンメイ演じるシャオユーとアリス・ツェン演じるチンイーです。

二人とも美人なんですが、僕はシャオユー、グイ・ルンメイ推しです、笑

何気ない時の表情がね、そりゃもう可愛いわけです。かーわいい。惚れたら最後、引きづり込ま....

この最初の方で登場する台湾の何気ない日常の風景がノスタルジックで、シャンルンとシャオユーの二人のデートコースは是非とも行ってみたいスポットになりました。

割と最初の方から、あれっ、シャオユーってもしや?と思うシーンが出てきます。周りには見えてないんですよね、シャオユーは。

そんな不自然な状況がありつつ話が進んでいきます。

途中でこの映画の見どころの一つであるピアノバトルが行われます。ここでのシャンルン、ジェイ・チョウはマジでかっこよかった。

中盤になってくるとシャオユーがあまり姿を表さなくなります。

ここぐらいからサスペンスのような感じになっていきますよね。あの子は幽霊なんじゃないかと。

卒業式の日に姿を表した時とかは、最初の印象とは違って暗い影を落としてる感じになっていました。

でも実は彼女は「タイムトラベル」をしていた。

シャンルンがシャオユーに出会った時に聞いていたピアノ曲がまさにタイムトラベルをするための曲という展開です。

タイムトラベルをしている秘密を回想シーンで明かしていますが、この時のシャオユーのお茶目な姿が可愛いですね〜。笑

最後にシャンルンがシャオユーのいた二十年前に戻ろうとするところまでは、SFのような物語でしたね。

最後のシーンは解釈が難しいところですよね。シャンルンは死んだのか、それとも過去にタイムトラベルできたのか。

他の方の感想を読んでいると、死んでしまったと考えると辻褄が合うというのが多かったです。

僕もやっぱりそうかもなぁと思う一方、どっかに過去に戻ったという証拠があるんじゃないかと思ってますが、今の所、まだわかりません。笑

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おわりに

これからもまた何回も見て楽しみたい作品になりました。

やはり、この映画を知ったキッカケが音楽だっただけに、映画の中の音楽は素晴らしかったですね。サウンドトラックも何度も聞いてしまいます。

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