大人になって始めたピアノが趣味を超えてライフワークになりました。
始めた当初はまさかここまでになるとは思いませんでしたが、今やひたすらピアノの曲を漁り、弾きたい曲は星の数ほど、人前の本番も楽しくて辞められない、という感じになってます。笑
でもまあ人に歴史ありで(全然大した事ないのですがw)、今に至るまでにただ楽しかっただけじゃなくて、いくつかの転換点と言いますか、更にピアノにのめり込んでいく出来事がありました。
それは曲との出会いだったりイベントだったり。
その辺の大きなトピックを思い出と共に時系列で振り返り、趣味を超えてライフワークになっていった過程のような形で書いてみたいと思います。
Contents
大人から始めたピアノがライフワークになっていった出来事
ピアノを始めたきっかけはFFXの「ザナルカンドにて」
僕がピアノを始めたキッカケは、
ゲームの「ファイナルファンタジー10」(以下FFX)の「ザナルカンドにて」という曲がキッカケです。
全てはそこから始まった...。(伝説が始まった。みたいに言うんじゃねぇ。笑)
まあホントに最高の曲です。FFXの知る人ぞ知る名曲で、オープニングで流れるこの曲はめちゃくちゃ印象的です。
FFXは中学生の時にかなりハマってやってまして、学校に行く前に早起きしてまでやってました。笑
そこから少し時は流れ、19歳の時。人生の黒歴史を謳歌してる最中w
そんな中でYouTubeの徘徊にハマっていた僕は、
ピアノで『「ザナルカンドにて」を弾いてみた』が流行っているという現象に出会ってしまうわけです。
これは...俺も弾くしかない!
と運命に導かれたように僕はピアノに向かうのであった...。笑
「ザナルカンドにて」の楽譜が無料でダウンロードできるサイトを秒で見つけて(植松伸夫さんの曲を採譜していた海外版のようなサイトで今はもうありません)、印刷して、練習開始!
実家には運良く妹が使っていた電子ピアノがありましたのでそれを弾き始めたんです。
がしかし、指が動かない!楽譜が読めない!
それまで一切習ったこともなく、楽譜も全く読めません。「猫踏んじゃった」も怪しいぐらいで、ここがドだから、ここは、えぇと、ド、レ、ミ、ファ...ソ!みたいな感じ。でも弾きたかったんですよ。ホントに。
片手ずつ、1小節、2小節レベルで練習して、両手で合わせて...右手と左手違うことしてるのに合わせて弾くとか神ですか?って愚痴りながら練習してました。
そんな中、また難題が出現!
途中でなんか音が響かないぞと気づきまして。正体はペダルです。右手と左手で違うことしてるのに足も使うのかと。でもペダル踏まないと音が響いてくれないし...。
ネットで調べました。ペダルの踏み方を。小節ごとや区切りの良いところで踏み変えるという情報を入手して練習します。
ダンパーペダルを踏んで弾いてみた時の感動は忘れません。多分「おぉ〜ヤベェ...」って一人で興奮してたと思います。
なんとか根性見せて、表現云々は抜きにして、1か月くらい掛かってなんとか形になりましたね。
それで欲が出て次は羽毛田丈史さんがアレンジした「ザナルカンドにて」を練習します。それもなんとか弾けるようになり、次は大胆にも、劇的ビフォーアフターの松谷卓さんの「匠」を練習し始めます。で、匠の半分ぐらいを弾けるようになって、ストップしてしまうんですね。
そこからは上京して神奈川に引っ越します。数ヶ月練習がストップしてたんですが、また始めようと思って電子ピアノを買うわけです。5万円くらいのを。でもちゃんと練習することはほとんど無く。笑
でも弾けるようになった「ザナルカンドにて」と羽毛田丈史さんのアレンジバージョンは誰かに聞いて欲しくてYouTubeに投稿したんですよね。
確か100テイクぐらい録音してやっと投稿できました。まあ下手だったのでしょうがないっす。(笑)そのYouTubeに投稿するまでのエネルギーを練習に向けられればよかったのですが。汗
そこからはその時やってた仕事が忙しくなってピアノからも遠ざかり、都会に染まっていきピアノは忘れ去られていきます。
それで時は流れ数年後、地元の鹿児島に帰ることになりますが、就職するも嫌になり辞めて、恋愛もうまくいかず。(笑)黒歴史第2弾の時期を送っていた話はまた別の機会に。
そういうことがあり何故かピアノをまたやってみたくなったんです。今までがすべて中途半端で頑張ってこれなかったので、何か物にしたいなと、挑戦したいなと。
それでピアノの再開と共に習う事にしました。
ちなみに、昔YouTubeにアップロードした動画はこちらです。今はパスワードを忘れてしまってログインできないアカウントになってます。苦笑
●原曲ver.
●羽毛田丈史ver.
fa-musicFFXの楽譜
26歳の時にピアノを習いに行く
前職の正社員を辞めて、フリーターになって比較的融通も利くのもあり、挑戦したい思いも強かったので思い切りました。
結構緊張しましたね。この年で習いに行くっていうのは。できるだけアットホームなところで、好きな曲をできるような所を選びました。
自由に好きな曲をやらせてもらえて、同時にハノンやチェルニーなどもやりましたが、基本自由にやらせてもらえてます。
習ってて明らかに感じるのは、「鍵盤をとりあえず押さえられるようになる」のと、「表現できる」のとは全然違うなって事です。
入り口としてはまず表現は置いといて鍵盤を押さえられるようになる事ですが、そこを過ぎると表現です。これが出来るようになると圧倒的に血が通った演奏をできるんですけど、難しい。本当に。奥が深いってこうゆうことなんだなと思いますね。
でも、僕はその表現の部分に心を動かされてピアノを好きになったので頑張りたいですね。
ピアノを習い始めてから、発表会にも出ましたし、ピティナ・ステップにも出場しました。
大人からピアノを始めても遅いんじゃ...なんて思うことも正直ありました。でも自分よりうんと年上の方が人前で演奏する事にチャレンジする姿を見てると、そんな自分が情けなくなりました。
年齢なんて関係ない。
やりたいと思ったら、やる。
でもまあ大人になるとピアノだけに集中することができないし、好きな事とはいえモチベーションも常に高くは持ってられない時があります。
そんな時もあるよな。と気持ちを上手く抜きながら続けています。
途中仕事が忙しくなる時があったりとか、通勤距離が結構あるとかで言い訳がましくなってしまう自分がいたんですけど、最近は自分で好きなことやってんだからそんな言い訳なんてクソ食らえって感じになってきてて、やる気がかなりみなぎってます。笑
ちなみに習い始めた時に最初に見てもらった曲がもののけ姫の「アシタカとサン」です。(使用楽譜は久石譲の「Encore」)この曲もめちゃくちゃ良い曲でその後も何回か人前で弾いたりしています。
これは初めてストリートピアノに行った時の動画です。緊張でミスも結構ありますが、良き思い出ですね。
fa-music久石譲の楽譜
Yiruma(イルマ)の「River Flows In You」との出会い
この曲とはちょうど腐りかけていた時期と言いますか、何の変化の無い日々で恋愛もうまくいかず(笑ってやってくださいw)ピアノが嫌いになっていた訳では無いのですが、そういうプライベート状況でピアノに上手く気持ちを向けられなくて、ちょっともう辞めるかなぁなんて思ってた時期でした。
そんな時にYouTubeの関連動画にこの「River Flows In You」が流れてきた訳です。
確か何回か見かけていて、何だろう?と思って見てみたんですね。そしたら、
何だこの曲は...やべぇ...めちゃくちゃいい曲じゃん...
と感動してその場で何回もリピートして聴いてました。
そこから早速レッスンに持っていって、ピティナ・ピアノ・ステップで早速弾くというスピード感。
明らかにこの曲に出会ってからピアノへのやる気が戻っていったといいますか、こんな素敵な曲があるんだなと。あぁピアノっていいなぁって改めて思ったんですね。
この曲との出会いはかなり大きかったですね。イルマの曲はもちろん今も大好きで、確実に最も影響を受けたピアニストの一人です。
ピティナ・ピアノ・ステップへの参加
「River Flows In You」で参加したピティナ・ステップなんですが、このイベントに参加するようになったのはまた別のキッカケでした。
52歳でピアノを始めて「ラ・カンパネラ」を弾く事で有名な海苔漁師の徳永義昭さんがキッカケなんですよね。
以前から存在を知っていて習っている先生に話していて、少し時間が経った時に先生が、徳永さんが鹿児島でステップに出ていて今度はここで出るよ、と話してくれたんですね。
最初は見にいくだけだったんですが、せっかくなら出てしまえと。笑
そしたら徳永さんを生で見るだけじゃなく、講評の先生に小原孝さんがいたり、自分以外に参加していた大人の方が自分より全然年上で「ピアノ始めたの遅かったしなぁ」というちょっとした後ろめたさを払拭できたりと色々と思い出深い初参加になったんですよね。
大人の方も参加するという事や、他にも近い地域で複数箇所開催されていて参加しやすいというのもあり、これをきっかけに今でも参加を続ける事になるんですね。
本番を気軽に(もちろん緊張はするけど)体験できるのが有り難くて、全国でやっているので、色々と他の県や地域で参加してみたいと楽しみが出来ました。
小曽根真さんの「We're All Alone」との出会い
ピアノもいい感じでのめり込んでいって、人前での本番も少しずつ重ねていっている中で出会ったのがこの小曽根真さんがアレンジした「We're All Alone」のピアノ・ソロ。
この曲はマジで一番大好きな曲です。
実はファーストインプレッションで好きになった訳じゃなくて、噛めば噛むほど、という感じで繰り返し聴いていく中で、この曲は最高だ...となっていった曲です。
最高にオシャレなアレンジ、しっとりと歌い上げながら小曽根真節をしっかり入れて味わい深いバラード調からどんどん音数も増えて、聴けばもうゾクゾクワクワクする盛り上がりをするサビの展開、聞きどころも弾きどころも満載どころじゃ無いんですよね。笑
難しい曲ですから他の曲を経てからこの曲に挑戦したんですが、間違えながらも遅くならないテンポで弾き通せるようになるまで半年かかりました。
そこから本番でも数回弾いて、それでも納得できる演奏には程遠いのですが。笑
この曲はこれからも極めていく1曲で、ずっと弾いていく曲になりますね。
間違いなく、ピアノが好きという思いにもう一段ギアを入れてくれた曲だと思います。
そして小曽根さんの曲を出来る限り弾いていくという目標も出来ました。難しい曲ばっかりだけどね!泣笑
▲宮崎県立芸術劇場のアイザックスターンホールで弾いた時のVLOG。
何かを成し遂げたいという思い
これはもう、ちょっと恥ずかしい話でもあるのですが、自分の青春時代は文武共に中途半端、卒業後は黒歴史を送ってしまった人生がありまして。笑
ピアノは好きでやっている。よっぽど何か無い限りは辞めることは無いし、作曲も編曲もジャズのアドリブも出来るようになりたいし、弾きたい曲は星の数ほどあって来世も弾かないと弾ききれないのでは?と思うほど欲深くもなっていてwそういう好きな気持ちが一番です。
ですがこうやって好きなことが見つかって、それを継続できてる今、やはり中途半端だった人生に対して何か成し遂げたというものが欲しいなと少し思ったりするんですね。
そこまでこだわり抜いてストイックにやれてるわけではありませんが、後になって、あぁ自分少しは頑張ったな。。。と思いたいなと。
恥ずかしいですけどね。笑
挑戦してみたい事
名曲や色んな曲を弾けるようになりたい
クラシックで言えば、やはりショパン!英雄ポロネーズ!そしてちゃんと弾けるようになるにはめちゃめちゃ難しい。
でも先生は否定することなく、好きな曲をやるのが1番いいからと言ってもらえたので、俄然、燃えてます!
でもすぐに!ってわけではなくて、ある程度譜読みと指の訓練をしていって英雄ポロネーズを目指す感じです。
悟空だって小さい頃にいきなりフリーザとかとは戦えなかったはずです。亀仙人の元での修行があって、神様、界王様と修行をして、重力装置の中で修行してやっと戦えたぐらいなので、しっかり力はつけておきたいですねぇ。ワンピースではルフィが覇気を身につけずに新世界で戦えなくて、レイリーと修行したようにですよね。
なんだこの例えは。笑
でもそういうことだと思います。
革命とかやってもいいかもね♪とも先生は言っていたのでその辺はビビることなく向かって行って超えていきたいと思います。
これは割と初期の頃の目標で、先生ともそうゆうやりとりをしましたが、現在では少し違う曲が目標になっていて、
ショパンのバラード第1番、第4番、舟歌が最高峰の目標ですね。
もう生涯を通して、という選曲になってきてますよね。笑
人の前で演奏したり、音楽を語れる仲間を作りたい
ピティナ・ステップもそうですが、リアルで演奏する機会を増やしていきたいなと思います。
それから、音楽を語れる仲間も出来れば嬉しいなと。僕自身、音楽は大好きですが詳しいと言うわけではありません。笑
なので、この曲いいっすよね!みたいな軽い感覚で語れると嬉しいです。
まとめ
趣味を超えてライフワークになっていった過程を時系列で書いてみました。
才能とか云々とかはやる前からの議論は意味をなさない気がします。ホントなんでもやらないとわからない。
大人になると面白いくらいに言い訳をし始めるんですよね。僕もそうなんですけど。時間がない、忙しい、やる前からどこかから自分がやらない言い訳を探してきては諦めるんですよ。
でもね、それで人生楽しいか?と思ったし、色々と中途半端で来てしまったので挑戦してみたかったんです。
僕は夢は持った方がいい、いや持つべきだとか、反対意見で社会人は好きなことは我慢して生きていかなきゃ、みたいな意見には共感できなくて、なんでかっていうと押し付けな感じがするから。
やりたいことなければそれでいいと思うし、こんなのは誰にも縛れるものではないと思うしね。
でも僕はやりたいことがあって、始めた。
僕なんかはまだまだまだヘボいですけど、正直に思うのが、世の中のできる人と出来ない人の差は、
やる か やらないか
それだけな気がします。1歩踏み出してみる、それだけ。やったからって死ぬわけじゃないし、やりたきゃやればいい、それだけ。何か起きたらその時考える、それだけ。
人生1度きり、少しでも楽しく、望む人生を。
楽しみましょう!!
ありがとうございました!
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