大人からピアノを始めた男がピティナ・ピアノステップに初参加した体験談を語ってみる
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大人からピアノを始めた男が実際にピティナ・ピアノステップのフリーステップに参加したので、その体験談を語ってみようと思います。

講評もあるし、有名なピアニストの小原孝さんも講評者にいたので余計にビビっていたんですが、参加してよかった!と声を大にして言えますね。

グランミューズという大人の部門での参加です。

26歳の時にピアノを習い始めて発表会に出たりはしていましたが、正直ピティナ・ピアノステップはどんな雰囲気なのか分からなかったので本番までは不安もありましたが、なんとか無事に演奏することができました。

演奏した曲は1曲で、韓国人ピアニストのYiruma(イルマ)が作曲した「River Flows in You」。

後に詳しく書きますが、参加したキッカケは「ラ・カンパネラ」で有名な海苔漁師の徳永義昭さんです。

申し込む段階から、本番当日の会場の様子、実際に弾いた時の感想などをお送りしたいと思います!

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ピティナ・ピアノステップとは?

ピティナ(PTNA)とは?

一般社団法人全日本ピアノ指導者協会の略称です。
(英語名The Piano Teachers' National Association of Japan)1966年に発足した、ピアノを中心とする音楽指導者の団体で、ピアノ指導者をはじめ、ピアノ学習者や音楽愛好者など、約15,000人の会員が所属しています。さまざまなイベントやサービスを展開して、指導者の資質向上を目指しています。

ピティナ・ピアノステップとは?

いつでも参加でき、アドバイスがもらえる、公開のステージです。

あなたのピアノライフを充実させ、応援するために、より多くの舞台をご用意したい―。ピティナ・ピアノステップは全国で年間を通して560地区で開催されています(2016実績)。課題曲をじっくりこなして無理なくステップアップしたいあなた、フリーステップで個性をいかんなく発揮したいあなたに、2名~3名のアドバイザーが、手書きの講評(ステップメッセージ)でアドバイス。人前でステージに立つ、という何物にも代えがたい経験が、待っています。

全国各地で行われていて、子供から大人まで独学の人も料金を払えば誰でも参加出来ます。さらにアドバイザーの先生がいて、その方から講評もしてもらえるというピアノを嗜む人にはうってつけの催しです。

開催場所でそれぞれ異なるとは思いますが、そこそこ大きいホールで演奏できるのも素晴らしいです。継続して出場すれば表彰もされるのでモチベーションも上がります。

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出場したきっかけは「ラ・カンパネラ」で有名な海苔漁師の徳永義昭さん

YouTubeより引用

出場したきっかけは、50代からピアノを始めて「ラ・カンパネラ」に挑戦し続けている徳永義昭さんという方の動画を見て、その話を今習っているピアノの先生に以前話していたことから。

少し面白い経緯なんですが、徳永義昭さんの動画をYouTubeで見ていて、これは凄い!と思い、自分の習っている先生に「ラ・カンパネラに挑戦してる大人の人がいて...」と話していたんですよ。

そして少し時間が経ったある日のレッスンで先生が、「前に話してくれたラ・カンパネラの人がステップに出てたよ」と教えてくれて、鹿児島でも参加するということを教えてもらいました。

徳永さんは九州の人で、自分が参加した年には九州内のステップに参加されていて、最初は聞きに行くだけの予定でしたが、せっかくなら出てみるか!ということで参加することにしました。まさかの展開です。笑

今となっては、テレビ出演で有名になり、フジコ・ヘミングさんに演奏を聴いてもらって、コンサートの前座を務めるまでに。ホントに凄い!

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申し込みに関してのあれこれ

僕は習っている先生経由で申し込みをしました。なので、最初の申し込み書類は先生が書いてくださいました。

料金は演奏時間による

料金に関しては、申し込む演奏時間によって変わります。

詳しい料金は公式ホームページで確認してもらいたいのですが、僕はフリー5分でしたので、7,500円でした。

あと注意点として、

  • 申し込んだ時間内であれば、曲は何曲演奏しても構わない
  • 時間には少し余裕を持って申し込んでおく(名前が呼ばれて、自分のコメントが読み上げられる時間(このコメントに関しては後述します)も含みます)

この2点でしょうか。時間が短いと焦ってしまいますし、余裕を持っていた方が気持ち的にもしっかり弾き終わる、という意味でも良いかと思います。

郵送されてくる封筒の中身

申し込みが終わってから、郵送で自宅にこのような封筒が届きます。

参加者の名前や出場時間、演奏する曲が書かれており、コメントを書く用紙と名前カードも同封されています。

コメントを書く

コメントを書く用紙は、60文字程度でコメントを書いて、当日に受付で提出します。そして演奏前にそのコメントが読まれます。

書く内容ですが、

どんな気持ちでこの曲を演奏するのか、どんな気持ちで今回のステップに参加したのか、あるいは自分の演奏にどのようなアドバイスをしてもらいたいか

などみんなそれぞれでしたので、深く考えすぎずに思っている事を正直に書けば大丈夫です。


名前カードに関しては、ピティナ・パスポートをもらえるのですが、そのパスポートを当日識別するためのものです。

尚、初参加の人はパスポートは参加当日、演奏終了後に講評と一緒にもらえます。

ピティナ・ステップ本番当日の概要・感想

服装はどんな感じ?

服装ですが、特別ドレスコードはありません。

なので、結構自由ですね。僕は初参加だったので無難に白のシャツに黒いズボン、茶色の革靴で行きました。

めちゃくちゃ普通です。笑

ちなみに、以前に発表会で使用したズボンを履こうと思っていたのですが、入らなくてそりゃもうショックでしたねぇ...。ダイエットせねば...。

参加した会場の場所


僕がピティナ・ステップに初参加した会場は、鹿児島県姶良市にある加音ホールという場所です。

実際に行ったことがなくて、あえてどれくらいの規模の所なのか調べないで行きました。(調べろよ)

けっこうデカい。

到着してから、少し緊張が増しました。

トークコンサートがありました

朝から夜までやっているので、ほとんどの人は自分の出番の部の時に来て、演奏して講評を貰って帰ると思います。

ですが今回のピティナステップには小原孝さんのトークコンサートがありましたので、少し早めに会場入りしました。

小原孝さんは名前を聞いたことがある有名な方でしたし、せっかくならと思い、早めに行ってトークコンサートを聞いていました。

どうやったら楽しく練習できるか、良い演奏ができるかといったことを中心に話をされていました。子供向けではありましたが、大人でも非常に有意義なトークコンサートでしたねぇ。

にしても、当たり前ですが、めちゃくちゃピアノが上手かった...。この人の前で演奏するのか...と思いながら聞いてましたよ。えぇ。笑

本番当日の演奏してみた感想

トークコンサートが終わり、昼休みを挟んで自分が出場する前の部の3部が開始されます。

オーケストラのコンチェルトもあって、これはいつかやってみたいなぁなんて思いながら受付の時間がやって来ました。

途中で抜けて、受付をしに行きます。

受付してから演奏する前までの流れは以下の通り。

  • コメントの用紙と名前カードを出して受付完了。
  • 3部が終わり休憩時間になると、自分が出場する4部の出場者が一人一人名前を呼ばれて並びます。
  • 全員が揃ったら会場に入ります。
  • 演奏する人は会場の一番前の座席に並んで座ります。
  • 自分の出番が次になると、さらに前の方の席に移動して待機。

という段取りでした。

実は僕は最初の段階では演奏順が1番目だったのですが、イレギュラーが発生して僕の前に中学生くらい?の男の子の演奏が入りました。

トップバッターではなくなったので、これでちょっと緊張もしなくなるかなぁと思ってたんですが、

この子がまた上手いんですよ。

おじさん緊張しちゃうじゃないか。笑

そしてその子の演奏が終わって、自分の名前と演奏される曲が読み上げられて舞台に上がります。舞台袖からではなく、舞台下から階段を登って上がりました。

礼をして、自分の書いたコメントが読まれている間に椅子の調節をします。

楽譜台に関しては、楽譜を持って上がる時に自分で設置できなければ係の人に言えば設置してくれました。

そして、

いざ演奏!

思ったより緊張はしなかったかなぁ...でも手は少し震えてたなぁ...。(緊張しとるやん笑)

弾きながら思ったのは、想像していた以上に音が良くて、良い音がなるなぁなんて思ってましたね。それくらいの余裕はなんとかありました。

ホールならではというか、音が遠くに広がっていくような素晴らしい音が鳴っていたのが印象に残っています。

特に大きなミスもなく無事演奏し終えました。(少し間違えたけど)良かったぁ。終わった後の充実感が半端ない...。

階段を降りて自分の席に行く途中に、これから弾く参加者の女性に「すごく上手だった!」と言ってもらって嬉しかったですね。

帰りにもピティナのスタッフの方に「すごく良かった!またぜひ出てね!」と言ってもらえました。

緊張するけど、そのスリルだったり終わった後の達成感や周りの人の「良かったよ!」という声でまた人前で演奏したい!という気持ちがフツフツと湧いてきますよね

まあ、今回はナイス選曲だと自画自賛しておきます。笑

演奏したイルマの「River Flows In You」はめちゃくちゃ良い曲なので是非聴いてみてください!

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徳永義昭さんが面白かった

僕が今回出場するきっかけになった、ラ・カンパネラの徳永義昭さんが色々と面白かったです。笑

弾く前にパフォーマンスをするということで、黒い大きなマントを装着していて、首がストンと落ちるマジックをやっていましたwww

これは知ってる人は知ってるかもしれませんが、蛯名健一がゴットタレントで披露した「首落ち」です。笑

そして着ていたポロシャツの後ろには、

La campanella おやじの挑戦

と大きく書いてありました。

めっちゃエンターテイナーやないですか。笑

実際の「ラ・カンパネラ」の演奏は、流れるような演奏でミスタッチや間違いも気にせずに突き進んでいく素晴らしい演奏でした。

普通、中々挑戦しよう!なんて思える曲ではないと思いますが、ここまで根気強く練習して物にして来ているあたり尊敬しかありません。

しかも人前で演奏するんですから、本当にすごい。

アドバイザーの方からの講評

このような感じで、手書きで講評をしてもらえます。全部「Bravo(ブラボー)」でした。

4つの評価がありますが、これはどれが上でどれが下とかではないみたいなので、そこまで気にしなくてもいいかもしれませんね。

とにかく褒めてもらって、ほとんど良いことだけ書かれていました。初参加だから、お手柔らかに講評してくださった...のかな?笑

でもかなり嬉しかったですね。このような形で自分の演奏を客観的に見てもらえる機会は中々ありませんからね。

まとめ

今回参加してみて一番に感じたことは、

挑戦している人は誰もが素晴らしい。

ということですね。上手い下手とかではなくて、人前に出て挑戦するというのは素晴らしいなと。自分が出てみてその緊張感なんかを少しばかり味わっているので周りの方を尊敬しますし同士ですよね。

特に僕より年がだいぶ上の50代、60代の方が挑戦しているのを見ると自分なんてまだまだだなぁと痛感しました。

ピアノを始めたのが遅かったので、やっぱり小さい時からやっていれば...なんて思うこともあったりしたのですが、なんというか、そんなの、

クソ食らえですね。

いくつからでも遅くはないんですよね。挑戦できていることにまず意義がありますから。

そんなことを学んだ初参加のピティナ・ステップでした。また練習して上手くなって継続して参加したいと思っております。

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