フィリピン留学といえばセブ島が有名で、ボラカイ島に語学留学?って思う方もいるかと思います。
ボラカイ島は海がめちゃくちゃ綺麗で有名な小さな島で、2012年に世界最高の島と評価されたもっぱら観光する場所として知られているからです。
そんなボラカイ島に唯一ある語学学校「Paradise English」に1ヶ月留学してきました。
ボラカイ島に留学というのは少しレア?な体験なのかなぁと思いまして体験記を書いてみようと思います。
いやー、もうね、死ぬほど楽しかった!また行きたい!絶対行きたい!
と良い事だけ言って終わりたいところですが、しょっぱなから挫折を味わいましてね。笑
でも、その挫折も含めて、
行ってよかった
ということは確実に言えます。
セブ島以外で語学留学を検討している人や語学留学に行くかどうか迷っている人に少しでも参考になればと思います。
Contents
ボラカイ島唯一の語学学校「Paradise English」
まずは語学学校の情報について。
ボラカイ島には1校だけ「Paradise English」という語学学校があります。
ボラカイ島の南に位置していて、港からは近いのでトライシクルに乗らなくても歩いていける距離です。
ただ、自分が行った時は雨季に入る手前で、港が1週ごとに変わっていて、タンビサン港からのだとトライシクルに乗る必要があります。
カナダ人がオーナーの語学学校。割と自由な校風の学校でスパルタの学校ではありません。英語を詰めて勉強したい!!という人向けではないのかなと思いました。
でもこの学校は近くに徒歩10分ほどで行けるビーチがあって、海のアクティビティも存分に楽しめて、先生もフレンドリーで距離が近く、時期によるかもしれませんが結構いろんな国の人がいたりして観光と勉強を両立させたい人にとっては最適かなと思います。
日本語のホームページもあります。
基本情報
●滞在方法(寮)
滞在方法は寮、ホームステイ、ホテルがあって、ほとんどの生徒が寮に入ります。僕は寮に入りました。
寮に入る人は前日までに寮に到着します。寮に到着するとスタッフが部屋に案内してくれて説明をしてくれます。
寮は学校まで歩いて5分くらいで着くのでめちゃくちゃ近くて楽です。
あっ、トイレットペーパーがないので自分で買ってください。笑
●食事
ここでの食事は3食は出ません。昼食が学校のある平日のみ出ます。
ここが不便に感じるかもしれませんが、逆に自分で作ったり、外に出て食べたりできると考えれば便利かもしれません。
僕は朝ごはんをいつも食べないでコーヒーのみなので問題なしでした。
●洗濯
洗濯は月曜と木曜の週2回です。
自分の服を何かしらの服に入れて寮のキッチンに置いておきます。そして次の日の午後以降に同じ場所に戻ってきます。
●学校初日
初日の流れはこんな感じ
学校初日は9時までに学校に行きます。学校に行くと、ここで待っといて、と案内してくれます。その後、その日の入学者が揃ってから筆記試験と簡単な英語の面接があります。それらが終わると書類の記入があって、簡単なチュートリアルがあって、昼食をみんなと食べて、支払いがあって、街を少しだけ案内してもらえます。
この初日でパスポートを学校が預かるので、お金またはクレジットカードを忘れないようにしてください。
寮と学費の支払いは学校の初日に行いました。支払いは現金のアメリカドルかクレジットカード(手数料5%)です。
ちなみに僕はクレジットカードで支払ったんですが、クレカを読み込む機械が壊れていて翌日に支払いました。笑
●授業
学校初日は授業はなくて、次の日から始まります。
僕は一日5コマ(グループレッスンが2つ、1:1のレッスンが3つ)でしたが、みんなそれぞれで、1日3コマの午前中で終わるコースや1日7コマでガッツリ勉強している人もいました。
グループレッスンを1:1の授業に変えたり、1:1の先生を変えたりすることもできます。僕はやっていませんが、他の生徒がやっていました。
でもこれらの変更は必ず変更できる訳ではないようで、特に1:1の先生を特定の先生に変えてもらうなどは結構難しいみたいです。
生徒間でも、この先生は良い!う〜ん...。など話をするので、学校側も全ての生徒の希望は通せませんから基本は選べないみたいですね。
先生との相性は難しいところではあります。苦笑
学校は自由な校風で、厳しくはないです。欠席や遅刻も厳しくないですし、宿題はあるといえばあるし、ないといえばないといいますか。笑
あってもそんなに出ませんし、どちらかというと外に出て周りの人とのコミュニケーションやボラカイ島を楽しんでほしいという空気感が強かったように思います。
●外国人の割合
これがですねぇ日本人の生徒はあんまりいな...たくさんいました。笑
もちろん時期によって違うと思いますが、自分が行った時は一緒の日に入学した6人の内5人が日本人。他にも数人いました。
でもですね、最初は日本人いない方がいいなぁなんて思ってましたけど、あまり英語が出来ないレベルで行くと同じ日本人の生徒の存在はありがたいです。マジで。
英語力を上げるという意味では日本人と日本語ばかり喋るのは良くないかもしれません。が、上手く助け合えるという意味ではものすごく有難いので、その辺は上手く付き合うのが良いと思います。
なぜ留学したのか?なぜボラカイ島なのか?
行ってみたかったから。
以上。
では味気ないので。笑
そもそもなぜこのタイミングで留学したのか。
やっぱり仕事で活かしたい。帰国してからはTOEIC受けて良い点数取って...という高尚な理由はありません。笑
とにかく、
行ってみたかった
それに尽きるかなと。
元々海外への憧れは強かったんです。昔から世界地図を眺めるのが好きで、小さい時になんの情報も無しにエベレストを地図で探し当てたり、新聞に挟んである海外旅行のチラシを見ては思いを馳せていた少年時代。
いつしか社会の波に飲まれ何かと言い訳を作ってこの憧れから目を背けてきていました。
そして30歳になり、仕事も行き詰まりプライベートも行き詰まり(なんだか話が重くなってきた)、このまま仕事帰りにセブンイレブンに寄ってカフェオレ(ブラックコーヒーが飲めない)とななチキとモッツァレラのレアチーズタルトを買って食べて太るだけの人生は嫌だ!!と一念発起。
僕の中のリトル本田も「今だ!行け!!」と喚き散らしていたので、仕事を辞めて気づいたらボラカイ島にいました。(展開が色々とアレ)
要するに、30歳になって、ここで行かなかったらもう行かないんじゃないかな?っていうのと、何かを変えたかったということです。
ちなみに僕のスペックは、
- 人見知りでコミュニケーションが苦手(なぜ留学したw)
- 英語力は一応大学受験を経験している(尚、大学には行っていない)、何回か英語の勉強をするも挫折している
- 30歳にして海外は初めて
という感じ。
僕は海外や英語を喋ることに憧れがあるものの、およそコミュニケーションが絶対的に必要になる語学留学に向いている人間ではありませんw
そして、なぜボラカイ島を選んだのか。
セブ島ももちろん選択肢にはありましたが、ちょっと違う体験がしたいという天邪鬼な考えもあり、それから日本人があまりいなさそうな場所が良いなと。
そして見つけたのがボラカイ島唯一の語学学校「Paradise English」。
海も思う存分に堪能できて、英語も勉強できて、たぶん日本人も少ない。最高じゃないかと。
そんな感じでボラカイ島に留学することを決めました。
1ヶ月の語学留学の体験談
英語を喋れなさすぎて挫折
分かっていたことではありましたが、実際に寮に着いてからは全部「英語」になります。
いや、ちょ、マジかぁ、やっていけるかなぁ...。
って思っちゃいましたね。最初でビビってしまったので、周りの人の英語が余計に上手く聞こえたりしてました。
初日に海に行こうと誘ってくれた人がいて、めちゃくちゃ嬉しかったんですけど、話しかけられても「イエス、ノー」や単語でなんとか返すことしかできずに落ち込みましたね。
そこから1週間くらいは積極的に外に出たり、周りの人たちとコミュニーケーションを取ったりできなかったと思います。
今思うとめちゃくちゃもったいないとは思いますが、その時の自分にはできませんでした。
部屋の隅で体育座りをする日々...。(ウソ)
学校と寮の日々が変化をもたらす
体育座りの日々(ウソ)から脱出できたのはやはり学校と寮の日々です。
学校の先生も明るくてフレンドリーだし、周りの仲間も明るい人が多くて助けられました。
僕があまりに喋らないものだから(まだビビってた時)、
喋るの好きじゃないの?
とストレートに聞かれて、苦手なのもあるし、英語下手やし...って言うと、
練習、練習あるのみ!喋ろう!
と言ってくれて楽になったのを覚えています。
僕が居た時は台湾人が多かったのですが(みんな結構上手く英語を話す)、みんな親切だったし、僕はこの留学の後に台湾に行く予定だったので、台湾の事を聞いたりした事をキッカケに仲良くなりました。
先生たちもフレンドリーで、授業の相性はイマイチ(笑)でも外では本当にみんな気さくでした。
一緒にアクティビティに参加する予定だった先生が、その日調子が悪くて(多分前日に飲みすぎたのかも笑)僕に「調子悪くて行けないってみんなに言っといて」なんてSNSで連絡してくるくらい距離が近かった。笑
他の生徒もそれぞれ仲良くなった先生とご飯に言ったり、仲良くしていたと思います。
学校主催で毎週水曜日には、学校が終わってからスポーツアクティビティがありましたし、週末には何かしらのアクティビティがあって、特にアイランドホッピングに行けたのは有り難かったです。
みんなと仲良くなるキッカケになりました。
英語が下手でも、コミュニケーションを取ろうとすればみんな理解しようとしてくれますし、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が大事だなと強く感じましたね。
英語は勉強していくべきか?と英語力の変化について
気になる「英語は行く前に勉強していくべきかどうか」と「1ヶ月の英語力の変化」について。
もちろんですが、絶対に勉強は行く前にしておいた方が良いです。
まあ1週間とかであれば、ほぼ旅行の延長みたいなものなので勉強しないで来てもそんなに気にする事ないと思いますが、1ヶ月とかそれ以上滞在するのであれば勉強しておくべきですね。
僕はほとんど勉強せずに行ってかなり後悔しましたから。
まず学校に行ってて思うのが、文法の授業。この辺は全然日本で勉強できてしまうし、何より英語で文法用語やその内容を勉強するので理解し辛かったりします。
これは実際に授業を受けていて思いましたね。
それから、基本的な単語と表現。
難しいものは置いといて、基本をしっかりやっておけばコミュニケーションもある程度取れます。僕は行ってから改めておさらいして、基本的な単語や表現を少しづつ使って覚えていたという状況がどんだけ勿体無いか感じてました。
やはりフィリピンの留学は少し安いとは言え、それなりのお金を払っていますし、何よりこの英語を存分に堪能できる場所で一から勉強するのは本当に勿体無い。
日本で勉強はできるだけやっておいて、現地に行ったらとにかくコミュニケーションや現地でしかできない事に集中するのが得策です。本当に。
1ヶ月の英語力の変化について。
最初は本当に英語を使う事に慣れてなさすぎて、「あ..あぁ...Yes!」とか「う〜ん...No...」ってな感じで、イエスかノー、あるいは単語オンリーでなんとか答える感じでしたね。苦笑
まぁやっぱりこのままではいかん!って事で、簡単だけど文章を作るようにしたり、よく使うような表現を思い出してストックしたりはしてました。
そのおかげか、韓国人の英語が結構上手く喋れる友達が、「最初はイエスかノーしか言えてなかったけど、今では文章で答えられるようになっているから上手くなったよね」と言ってくれました。
これは嬉しかったですね。
でも、やはり1ヶ月では英語が上手くなったなぁという気はほとんどしてません。笑
成長したのは「英語を使う事に抵抗がなくなった」という事だと思います。
多分、今綺麗な金髪の外国人に英語で道を尋ねられても、慌てて頭が真っ白なんてことはないと思います。
まとめ:人との関わりは最大の悩みでもあるけど最大の喜びでもあるのかもしれない
最初は純粋に海外に行ってみたいというのが動機でした。綺麗な景色や文化の違いを肌で感じてみたいなと。
元々コミュニケーションが苦手なので、人間関係は...ほどほどで。なんて考えていましたが、留学が終わる頃に一番心に残ったのは、
人との関わり
でした。
本当は人との関わりを求めていたんじゃないか?という事に改めて気付かされたような気がします。
人との関わりは人生の最大のモチベーションになりえるなと。人間関係に悩むことは多いし、悩みの大半は人間関係だけど、その分、プラスに捉えられれば一番と言っていいほどのものになるなと。
文化の違う人たちと生活、語り合うことはめちゃくちゃ面白いですし、異国の友達がいて、また再会を楽しみに日々を過ごすことはものすごい刺激になります。
自分もここで知り合った友人にまた再会するのを楽しみに、語学はもちろん、日々の生活を頑張りたいと思ってます。
それから、「自分がどれだけ英語ができないか」を痛感しましたし、今後の学習に火をつけたのは間違い無いです。それから、下手でも英語ではどんな感じでコミュニケーションをするのかが少しだけわかりましたし、英語を使うことに抵抗がなくなったのは大きな収穫です。
短い期間でも、「行ってみる」だけで色々と得ることができました。