『のだめカンタービレ』の面白さは反則。めくるめくクラシック沼に誘われてしまう...
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漫画が原作でアニメ化、そしてドラマ化されて一躍有名なった「のだめカンタービレ」の感想なんかを書いてみたいと思います。

ようこそ変態の森とクラシック沼へ!

って感じで、のだめやその他の濃ゆいキャラたちが繰り広げるラブコメがめちゃくちゃ面白くて(のだめの「変態の森」に千秋が巻き込まれていくところとか)、さらに登場するクラシック音楽が実に良きなのですよ。

それにクラシック音楽の取っつきにくさ、堅苦しいイメージを払拭してくれた作品でもあると思います。クラシックあんまよく分からないって人にも入門として最適かなと。

漫画、アニメ、ドラマとありますが、まだ見た事ないって方はアニメとかドラマから入ると音楽も一緒に聞けるのでそちらがおすすめかもですね。

マジで、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とかカッコ良すぎるから!(僕がクラシックで1番好きな曲ってのもある)コレ見たらクラシック沼へ誘われること間違いなしくらいに思ってます。

そんなのだめカンタービレの、ここが面白い!ってところを感想とともに書いてみました。

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のだめカンタービレの概要

●あらすじ

ピアノ科に在籍しながらも指揮者を目指すエリート音大学生・千秋真一は、胴体着陸の恐怖体験による重度の飛行機恐怖症に加えて海で溺れたことのトラウマのため船にも乗れないことから、クラシック音楽の本場であるヨーロッパに行くことが出来ず、将来に行き詰まりを感じて思い悩む日々を送っていた。担任の教授の教育方針に反発し、口論の末に決別。別れた彼女にもつれなくされて自暴自棄になっていた。

ある日、千秋は酔っ払って自宅の前で眠ってしまう。目が覚めると周囲にはゴミの山と悪臭、そして美しいピアノソナタを奏でる女性がいた。彼女の名前は野田恵(通称・のだめ)で、なんと千秋と同じマンションの隣の部屋に住み、同じ音大のピアノ科に在籍していたのだった。入浴は1日おき、シャンプーは3日おきというのだめだったものの、千秋はのだめの中に秘められた天賦の才を敏感に感じ取る。そしてのだめもまた、千秋の外見と音楽の才能に憧れて彼に纏わり付くようになる。この出会い以来、千秋はのだめの才能を引き出すべく、何だかんだと彼女に関わるようになる。

将来に行き詰まりを感じていたため無愛想だったが、本来は面倒見が良い性格の千秋は、のだめとの出会いを機に彼女の存在が潤滑油となり、音大の変人たちに出会い、懐かれ、順調に道を踏み外しながらも音楽の楽しさを思い出し、新しい音楽の世界と指揮者への道を一歩一歩切り拓き始める。また、千秋の存在によりのだめもより高い技術を得るための指導者や、環境に出会う機会を得て、それぞれが成長していく。

●概要

雑誌「Kiss」で2001年から2010年まで連載されていた、二ノ宮知子さん原作の漫画です。

アニメ化は2007年、2008年、2010年に、ドラマ化は2006年、スペシャルドラマが2008年、ドラマの続編である映画は2009年に公開されました。

どうやらモデルになった人物がいるようで、元々、二ノ宮知子さんのファンであった女性がゴミ溜めの中でピアノを弾く姿の写真を二ノ宮さんに送ったことがキッカケらしいです。同姓同名で、部屋が片付けられない、おにぎりが得意、アニメが好きというのも彼女のリアルな特徴らしい。

演奏の吹き替えには、清塚信也(コウノドリでも有名になりましたよね)、そしてドラマの映画では世界的に有名な中国出身のランランが起用されるなどして、一流の演奏が聞けたりもします。

クラシックのCDを発売して、「のだめ」のシールを貼って売れば売れる!みたいな現象も起きてクラシックブームを巻き起こしました。

のだめのCD

のだめカンタービレのここが面白い!

クラシック音楽を好きになる

間違いなくコレ。ほとんどの人がクラシック音楽...ええなぁ。って思うはず。僕も完全にやられました。

僕はアニメを見始めた時には、クラシックに結構ハマりだしている時で(ピアノを習っている影響で)、アニメを見て完全にクラシック好きに拍車がかかりました。

やっぱりこういう面白い漫画やアニメ、ドラマなんかで曲を知ると、そのシーンとともに心に残るので感動するんですよね。

しかも全部ではないですけど、登場する曲を千秋が解説してくれたりもするから背景も知れたりするし面白いんです。千秋は指揮者志望なので、交響曲もたくさん出てきて幅広いですよね。

作品の中で登場する曲はたくさんありますが、その中で僕が印象に残った曲をいくつか選んでみました。

●シューベルト「ピアノ・ソナタ第16番」

作品通して何回か弾かれている曲で、のだめの中でも重要な曲になっていると思われる曲。

●ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」

学祭でのだめがマングースのコスプレでピアニカを担当してビッグバンドで演奏された曲。なんか「学祭」という雰囲気の中で演奏されたこの曲は聞いていて、あぁ、楽しいなぁ。素直に感じました。

●ストラヴィンスキー「『ペトリューシュカからの3楽章』より『ロシアの踊り』」

のだめがコンクールの決勝で弾いた曲。途中で「3分クッキング」に変わってしまった曲でもあります。確かにちょっと似てるから、そこに「3分クッキング」を入れてしまう発想は面白いと思いましたね。

●モーツァルト「きらきら星変奏曲」

のだめがコンサートをした時に弾いた曲。めちゃくちゃ音の粒が気持ちよくて、幸せになれる演奏です。

●ラヴェル「『鏡』より『道化師の朝の歌』」

留学してすぐに千秋の部屋で弾いた曲。フランクが「若い作曲家に向けて作った曲」という解説をしていたのが印象的で、このシチュエーションと曲の躍動感にすごく惹かれました。

●ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番第一楽章」

千秋が学祭でシュトレーゼマンと演奏した曲。とにかく最高。アニメ版では少しテンポが遅めですが、どっしりとした演奏で、このシーンを見た人は、クラシックヤベェ....。ってなったハズ。

とにかくラブコメが面白い

のだめが千秋を良い意味で振り回してる、千秋ものだめを振り回しながらも導いている。って感じでお互いがプライベートでも音楽的にも欠かせない存在になっていきます。

その中で繰り広げられるラブコメが面白い!

のだめの変態っぷりはかなりのもので、「ぎゃぼっ」とか「むきゃ」とか謎の口癖多数、空気を読まずにマイペースに変態をさらけ出していく様がたまりません。(たまらないってw)

千秋に対して接近の仕方がナチュラルに変態です。

それに対して千秋のエゲツないツッコミが入ります。が徐々にのだめの変態っぷりに巻き込まれていきます。

笑ったのは、確かSオケのメンバーが打ち上げをしている時だったかな?みんなでカラオケに行って誰かが「プリごろ太」の曲を入れて千秋に歌わせようとした時に、千秋が「これ知ってる」と歌おうとしたところ(結局他の人がマイクを奪って歌ってましたが)。ちょっとマニアックかもしれませんが。

千秋がプリごろ太ww

しかも周りも変態が多くて、真澄ちゃんとかシュトレーゼマンとか、エリーゼなんかもそうかな。笑 とにかく笑わせてくれます。

全体的に(特に音大時代は)コメディ色が強いから、それがまた「音楽は楽しむもの」ということにより気づかせてくれる要因になってるかなと思いますね。

ちょっとシリアスに向き合う要素もある。けど基本的にハッピー

特にパリに留学してからですかね。音楽に真剣に向き合うという話が多くなるので。

「俺は色々なことを覚悟しておいたほうがいい」、「のだめは早く終わらせたがっている」ってセリフなんかはグッときましたね。

のだめとオクレール先生の関係は凄いなと思って見てました。向き合うってこうゆう過程を踏んでるのかもしれないと。

コンクールに出て結果出して、早く千秋に追いつきたい(そして終わらせたい?と思っている)のだめがオクレール先生にコンクールのNGを出されて、色々な作曲家の課題ばかりの日々。

でもその真意は色々な作曲家を知って、そこから学べる楽しさ(今までは千秋が、いわゆる”音楽業界”に身を置くことのモチベーションだった)を知って、しっかりとした音楽家になる覚悟と準備をさせてあげることだったのがかなり興味深くて。

楽譜、作曲家と向き合うということは、相手の話を聞いた上でということになるのであって、ただ単に自分はこうしたいからって最初からそうしてしまうのは悪くはないけど、わがままでもあるという事なのかなと。作曲者の意図も汲み取る努力をしまして、その上で表現しましょうと。要は会話しましょうという事ですかね。

作曲家と話ができる(音楽上で)と更なる楽しみと深さを知ることができるから。それに作品中にコンチェルトが多くて、のだめが千秋と2台のピアノで演奏して、千秋が「俺の音を聞け!」っていうのも通じてるかなと。お互いが相手の音を聞いて素晴らしい音楽を作ることが出来るのもまたそれかなと。

それから思ったのは、「楽譜通りに弾く」ということへの味方の変化。

個人的には、楽譜通りに弾くってなんか堅苦しいでしょ?みたいな感じだったんですけど、これらの事を踏まえると楽譜通りに弾くというのは結構大事な事なんじゃないか?と思うようになりました。

ちゃんと作曲家と会話してから弾けると、また自分の表現にも深みが出てくるのかなと。

ただ、このオクレール先生の気持ちに気づかずにのだめは焦って、千秋に嫉妬して恋愛も音楽もこじれてしまう時がありました。

これもまた真剣に音楽に向き合おうとする過程では必要な事だったのかもしれません。ベートーヴェンのソナタを演奏する時なんかは、その落ち込みに浸って肥やしになってましたね。笑

こんな感じで知り合うというか、真面目な部分も出てきますが、めちゃくちゃ音楽の才能がある千秋が、のだめという、才能は抜群にあるけど基本的に音楽を楽しめればいいという人物に惹かれているところで、千秋も音楽を楽しもうという、音楽本来の楽しさに向かっていくし、のだめも、楽しめればいいという考えから、しっかり音楽に向き合うという感じになって言って、お互いが尊敬しあって成長していく様は面白いですよね。

しかも、全体的にはコメディで、音楽に向き合う、プロになっていくという真剣さはありますが、めちゃくちゃ重かとか悲しいとかそういうことは無いので、基本的にハッピーな物語です。

ショパンのピアノ協奏曲を演奏し終えて、ちょっと燃え尽きていたのだめが千秋とモーツァルトを再び演奏して、「先輩の背中、飛びつきたくてドキドキ♡」ってなっちゃいますからね。笑

「四月は君の嘘」もクラシック音楽の話ですが、この物語は結構重いですね。次の日くらいまで引きずっちゃう。苦笑

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