2016年12月14日に、あの世界の上原ひろみさんのコンサート、いやライブ、いやコンサート、いや...どっちがしっくりくるのか分かりませんがw行ってきた感想です。
以前、聴きに行ったチック・コリア同様、知っている曲はあるけどハマって聞いてたわけではなくて、でもかなり気になる存在の人でいつかは生で聞いてみたいと思ってました。
改めてその活躍を追ってみると、ホントに凄い人で、年中ほとんどの時間を海外でツアーを回っており、日本人で初めてジャズでグラミー賞取ってるんですよね。(ベーシストのスタンリー・クラークのバンドで)
それから今回のツアータイトルのアルバム「SPARK」は全米のビルボードチャートで1位取ってますし、マジでやばい。
日本人のピアニストとしては小曽根真さんなどと並んで世界的に活躍してる方。
鹿児島に来ないかなぁ、いや流石に鹿児島なんかには、と絶望していたら←
本当に来ることになったので、すぐチケット買いました。地元に来るからにはそりゃあもう行かない訳はありません。
セットリスト(曲目)
- SPARK
- PLAYER
- TAKE ME AWAY
- INDULGENCE
- DILEMMA
- WHAT WILL BE, WILL BE
- WONDERLAND
- LABYRINTH
- WAKE UP AND DREAM
- IN A TRANCE
- ALL'S WELL
「SPARK JAPAN TOUR 2016」鹿児島公演の感想
ライブ当日。
ピアノのレッスンを終えてそのまま会場である鹿児島市民文化ホールに向かいまして、18時開場・19時開演だったのですが17時半くらいに着いてしまって携帯をいじって待機。
開場してまずは物販です。実は上原さんのCDは持ってなくて、レンタルをしたことがあるのみ。THE・にわかです。
なので何かCDを1つ買おうと思ってました。そしたら物販の販売をしてるおっちゃんが「見たら絶対欲しくなる!今ならひろみノートも付いてくる!」などと上手いことを言っていたんですよねー。これはもう買うしかない。ここで買わなかったらひろみノートも手に入らない!と思ったのでDVD付きのSPARKのアルバムを1枚買いました。
他にもCDとかTシャツなど売っていましたが、ひろみノートを手に入れて満足した僕は物販から離れて自分の席へ。
今回は鹿児島市民文化ホールの第2ホールが会場でした。席数は1000席弱。客層は幅広かったと思います。学生さんなんかもいましたし、中年のご夫婦など偏りがなかった印象。
ジャズのライブ・コンサートはかなり年齢層高めの印象でしたが、やはりその知名度の高さから色んな層にリーチしてるみたいです。
そんなこんなで、ほどなくして開演です。
もう始まってから凄かった!
上手すぎて弾けすぎて、そしてめちゃくちゃ楽しそうに弾く。
YouTubeとかテレビで見てると凄く楽しそうに、体全体を使って弾いてるというのは知っていましたが、生で見るとまあもうその比ではないですね。
見てる方も勝手にテンションが上がってきます。
1曲終わるごとの拍手と声援が凄かった。ものすごい、なんというか伝染する熱量といいますか。ピアニスト・上原ひろみはそれがマジで凄かった。
1曲ごとに解説できるほどの知識はありませんが、「Wake Up And Dream」なんかはピアノソロで、トリオの時とはガラリと雰囲気が変わってしっとりと聴かせてもらいました。いつか弾いてみたいなぁ。
途中でMCが少しありまして、やはり鹿児島には生まれて初めて来たそうで、山形屋の中にあるラーメン屋に行った話とかタクシーのおじさんがやけに親切にしてくれた話とか。笑
そして印象に残ったのが、ツアーでかなり忙しくしていて、全大陸回っている日々の中でも、いつも朝起きて思うのは、
今日もまたピアノが弾ける
ということ。
これ聞いて、そりゃ〜ここまで突き抜けるのも訳はないよなと。もちろんすごい努力があってここまでたどり着いてると思いますけど、それ以上にピアノが大好きなんだなと。
おそらくこうやってライブでみんなの前でピアノを弾ける、それ以上の喜びは無いのかもしれません。だから仕事とかでなくてもピアノを弾き続けるんだろうなぁと。
「夢中になれるものがいつか君をすげえ奴にするんだ」って某アニメ、某ドラ○ンボールの歌でありましたけど、まさにそれを地で行ってる感じですね。マジで悟空みたいです。笑
それからMCではあまり喋り慣れてる感じじゃなくておっとりしてる感じなのに、弾き始めると変身してまうギャップもまた凄かった。笑
今回のトリオの編成の話なんですが、これは自分もあれ?って思ったんですよ。アルバムはアンソニー・ジャクソンが参加してたけど、今回は帯同していないからどうしたんだろうと。
どうやら病気になってしまって医者に止められてしまったみたいですね。上原さんはもちろんなんですけど、アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップスの3ショットを見るのも楽しみでしたし。でももう結構年も行ってますからね、無理は禁物です。
今回のツアーはアドリアン・フェローというフランスの32歳というかなり若いベーシストが代わりに参加していました。
ライブはめちゃくちゃ良かったし、だいぶテクニカルで動くベースだったんですが、どんな人か気になってこのライブが終わって帰ってから調べてみました。
かなり上手いことで有名で、4フィンガーなんかも普通にこなしてしまう超人的なベーシストみたいでして「ジャコ・パストリアスの再来」と言われるほど。まあアンソニー・ジャクソンの代役ですからね、かなりの凄腕が選ばれたみたいです。
アンソニー・ジャクソンもサイモン・フィリップスも確かどちらもスタジオミュージシャンでどんなジャンルでもこなしてしまう超一流のミュージシャンで、サイモン・フィリップスはTOTOのメンバーでもありましたよね。
このトリオ、サポートも含めてやっぱり凄ぇや。
おわりに
ライブを聴き終えて。まず言いたいのが、確実にファンになりました。
めちゃくちゃ良い!!上原ひろみザ・トリオプロジェクトは絶対生で聞くべき!
楽しむのもそうなんですけど、すごく刺激を受けました。もう上手すぎて弾けすぎてなんじゃこりゃって感じでw
おそらくもう体の神経がピアノと繋がってますね。思ったことをそのままピアノで表現できるっていう。ピアノを頑張るエネルギーを沢山貰えました。
これからの活動も要注目です!
fa-musicSPARKのCD
fa-pencil関連記事