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第2位反田恭平、第4位小林愛実と日本人が大活躍した第18回ショパン国際ピアノコンクール。

ライブ配信も行われて夜な夜な一喜一憂したのも良い思い出です。結果として幼馴染の2人が揃って入賞するという漫画のような展開(リアル「ピアノの森」とも)で大いに湧きましたね。

そもそも、今回のショパンコンクールを見始めたのは、ピアノ界隈で注目度の高い角野隼斗君が参加するからというのがありました。そして、それこそ日本人では名の知れている反田恭平君、小林愛実さんあたりは少し見とこうかなって感じでしたね。

反田君の予備予選は運良くリアルタイムで見れるという事で、まあ割と軽い気持ちで見たのですが、

凄すぎる...

と完全に心を持っていかれまして...めちゃくちゃ感動して余韻に浸ったものです。凄いものを見てしまったと。

この予備予選で完全に彼のファンになってしまい、今回のコンクールの一番の推しとして見ていくことになりました。

これは日本人初めての優勝もあり得るのでは?と時期尚早ながら思ってましたが、結果としては第2位。でも自分の中では優勝でした。

衝撃の予備予選、2次予選の素晴らしき大団円を迎えた「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、全く知らなかったけどかなり印象深かった3次予選の「ラルゴ」、そして感動のファイナル「ピアノ協奏曲第1番」。そしてこだわりの選曲や他のコンテスタントとの交流も印象的な素晴らしいショパンコンクールでした。

この記事では、そんな今回のコンクールで彼が演奏した曲、演奏動画、今回にかける思いやこだわりを知れるインタビューやSNSでの発信、エピソードなどをまとめてみました。

ホントにただのファン記事です。笑

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反田恭平の第18回ショパン国際ピアノコンクールまとめ

予備予選

 曲目

  • Nokturn H-dur op. 62 nr 1 | Nocturne in B major, Op. 62 No. 1 (ノクターン第17番)
  • Etiuda F-dur op. 10 nr 8 | Etude in F major, Op. 10 No. 8 
  • Etiuda e-moll op. 25 nr 5 | Etude in E minor, Op. 25 No. 5 
  • Mazurek H-dur op. 56 nr 1 | Mazurka in B major, Op. 56 No. 1 (マズルカ第33番)
  • Mazurek C-dur op. 56 nr 2 | Mazurka in C major, Op. 56 No. 2 (マズルカ第34番)
  • Ballada F-dur op. 38 | Ballade in F major, Op. 38 (バラード第2番)

1次予選

 曲目

  • Nokturn H-dur op. 62 nr 1 / Nocturne in B major, Op. 62 No. 1(ノクターン第17番)
  • Etiuda C-dur op. 10 nr 1 / Etude in C major, Op. 10 No. 1
  • Etiuda h-moll op. 25 nr 10 / Etude in B minor, Op. 25 No. 10
  • Scherzo b-moll op. 31 / Scherzo in B flat minor, Op. 31(スケルツォ第2番)

 インタビュー

 ツイッター

2次予選

 曲目

  • Walc F-dur op. 34 nr 3 / Waltz in F major, Op. 34 No. 3 (ワルツ第4番)
  • Rondo à la Mazur F-dur op. 5 / Rondo à la mazur in F major, Op. 5 (マズルカ風ロンド)
  • Ballada F-dur op. 38 / Ballade in F major, Op. 38 (バラード第2番)
  • Andante spianato i Polonez Es-dur op. 22 / Andante spianato and Polonaise in E flat major, Op. 22 (アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ)

 インタビュー

 ツイッター

3次予選

 曲目

  • Mazurki op. 56 / Mazurkas, Op. 56 nr 1 H-dur / No. 1 in B major (マズルカ第33番)
  • nr 2 C-dur / No. 2 in C major  
  • nr 3 c-moll / No. 3 in C minor 
  • Sonata b-moll op. 35 / Sonata in B flat minor, Op. 35(ピアノ・ソナタ第2番)
  • Grave. Doppio movimento 
  • Scherzo. Molto vivace 
  • Marche funèbre 
  • Finale 
  • Largo Es-dur „Boże, coś Polskę” (harmonizacja dawnej wersji pieśni) op. posth. / Largo in E flat major ‘Boże, coś Polskę’ (harmonization of the old version of the song for piano), Op. posth. (ラルゴ)
  • Polonez As-dur op. 53 / Polonaise in A flat major, Op. 53 (ポロネーズ第6番「英雄」)

 インタビュー

 ツイッター

本選/ファイナル

 曲目

  • Koncert e-moll op. 11 / Concerto in E minor, Op. 11(ピアノ協奏曲第1番)
  • Allegro maestoso 
  • Romance. Larghetto 
  • Rondo. Vivace 

 インタビュー

 ツイッター

入賞者コンサート

 曲目

  • Rondo à la Mazur in F major, Op. 5(マズルカ風ロンド)
  • Ballade No. 2 in F major, Op. 38(バラード第2番)
  • Andante spianato et Grande polonaise brillante, Op. 22(アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ)
  • Piano Sonata No. 2 in B flat minor, Op. 35(ピアノ・ソナタ第2番)
  • Largo in E flat major(ラルゴ)
  • Polonaise in A flat major, Op. 53(ポロネーズ第6番「英雄」)

●アンコール

  • Mazurka in C major, Op. 56 No. 2(マズルカ第34番)
  • Robert Schumann/Ferenc Liszt Widmung. Op.25 No.1/S. 566(献呈)
  • Edvard Grieg Wedding Day at Troldhaugen, Op. 65 No.6(トロルドハウゲンの婚礼の日)
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表紙が尊い永久保存版の「月刊ショパン12月号」

この表紙は...結婚かな!?と思うくらい素敵で、(ホントに二人が結婚した時はビックリでした。これぞまさにショパ婚...)あ、これは持っとかなきゃ!と思って秒速で予約して手に入れました。笑

幼馴染の二人がショパンコンクールという大舞台に出て入賞する。

こんな素晴らしいことが今後あるとも限らないスペシャルな今回のショパンコンクールですので、しっかり味わっておこうという意味合いも込めて。

終わった直後の、まだ落ち着かない時期のインタビューだとは思いますが、それもまた終わってすぐの熱気や苦労も言葉に現れているでしょうし、そういう意味でも持っておきたかったんですよね。

同時期に「サラサーテ12月号増刊」が発売されましたがこちらと合わせて手に入れました。どちらもしっかりとインタビューが載っていて、それでいてそれぞれの特色があって読み応えもあります。

「サラサーテ」の方は巻末に1〜3次予選の採点表が載っているので気になる方はチェックしてみてください。

 ショパンコンクール関連書籍

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印象深かった「ラルゴ 」という曲

今回のコンクールでの選曲はかなりこだわっていたそうで(みんな当然こだわってはいると思うけど)、その中でも「ラルゴ」という聞き慣れない曲が入っていました。

この曲は反田君がポーランドの聖十字架教会(ショパンの心臓が安置されている場所)の前のベンチで、横にあるボタンを押したら流れたらしく、気に入って今回のプログラムにも入れ込んだみたいです。

ツイッターでも一時期、反田君本人の演奏を固定ツイートにしていましたよね。


僕もこの曲は凄く好きになりましたね。コラール的な感じで優しく包んでくれるような旋律でありながらどこか気が引き締まるような荘厳さがあって。

自分でも弾いてみたくなってすぐに楽譜を「IMSLP」でダウンロードして練習するというハマりっぷりでした。笑

この曲の情報は中々出てこなくて、「フレデリックショパン全仕事」という書籍にもほんの少し載ってる程度でしたが、ピティナ広報部さんのnoteに英語の情報を和訳したものが載っていましたので紹介します。

1825年11月、ショパンは自分の新しい仕事のことを自慢しています。「毎週、日曜日に聖母訪問協会(Visitandines、ショパンが少年時代に頻繁に訪ねていた教会)でオルガンを弾き、他の仲間たちが歌います」。仲間とは、リセウム(中等教育機関)の学生時代の友人たちのことです。当時、ミサの最後には「Boze, cos Polske (God save Poland) 神よ、ポーランドは汝のもの(ポーランドをお守りください)」を歌う習慣がありました。ショパンはその旋律を記憶していたのでしょう。後にパリで、おそらく故郷の友人のために、オルガン風にハーモニゼーション(和声づけ)したその旋律をスケッチし、「Paris, 6 July」と年号を記しているのです。

1938年にルドヴィク・ブロナルスキによって出版されたそのアルバムの一葉は、最近まで「変ホ長調のラルゴ B.109」とされていました。現在では、ショパンがワルシャワ・リセウムでの最後の年に教会で演奏した「Boze, cos Polske」という曲のメロディであることが分かっています。

タデウシュ・ジエリンスキは、この変ホ長調のラルゴを、クスティーヌ侯爵が、ショパンが侯爵の居間で即興演奏をしたという記録の中で、「ポーランド人の祈り」と呼んでいた作品ではないかと推測しています。確かなことは分かりませんが、そうとしか思えないのです。

引用:ピティナ広報部(note)

情報元:国立ショパン研究所(ショパン国際ピアノコンクール)作品解説ページ

実際にショパンコンクールでは3次予選の「ピアノ・ソナタ2番」と「英雄ポロネーズ」という大曲の間でこの曲は演奏されました。

実はソナタの最後の音とラルゴの最初の音が同じ、ラルゴの最後の音と英雄ポロネーズの最初の音が同じという、正に「編み込まれている」という言葉がしっくりくる憎い演出になっているんですよね。

こりゃあたまらんです。

ピアニスト反田恭平、2年ぶりオール・ショパン プログラムで臨むリサイタルツアーを語る&ショパン・コンクールへの想いも

入賞後のおすすめインタビュー・対談

New23のインタビュー

ショパンコンクールが終わって、「情熱大陸」や他のニュース番組に出演していたりしましたが、入賞直後にリモートで行われたNews23のインタビューが素晴らしかったので載せておきます。

インタビュアーの小川彩佳さんと国山ハセンさんがいい感じに引き出してくれて、反田君も色々なことを喋ってくれています。ショパンコンクールへの戦略、プレッシャー、今後の夢、ちょっとしたプライベートな事まで。今度はぜひ対面のインタビューをお願いしたいです。

ラジオ「Growing Sonority」の小林愛実出演回

これらの動画は反田君のラジオ「Growing Sonority」で小林さんが出演した回です。

対談ってほど全然フォーマルな感じではありませんが。笑

ラフにショパンコンクールについて振り返っている二人の会話がほのぼのしていて凄くいい感じの会話を聞くことができるので、この2回のラジオは非常におすすめ!

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