小曽根真さんのオリジナル曲「Reborn」。
耳に馴染む優しいメロディーを持ちながら、トリオVer.の背中を押してくれるようなアグレッシブなアドリブ、テーマのみですがしっとりと歌い上げて名残惜しく終わっていくピアノソロVer.、とても大好きな曲です。
2003年に発表してからも度々コンサートのアンコールなどでも弾いているようで、おそらくご本人も思い入れのある曲なのだと思います。
どこか曲調的にもオスカー・ピーターソンの「自由への賛歌」を彷彿とさせる雰囲気を感じます。
実際に弾いてみましたので、曲の概要と弾いてみた感想を書いてみたいと思います。
Contents
小曽根真「Reborn」とは?
2003年にリリースしたアルバム「Reborn」のタイトル曲。1曲目にテーマのみのピアノソロVer.、最後にトリオVer.の「フォーエバー」が収録されています。
小曽根さん自身がオスカー・ピーターソンを尊敬していてその影響が随所に見られますが、この曲は雰囲気やフレーズが「自由への賛歌」に通づるものがあるんじゃないかと思わされる名曲です。
コロナ禍の中で小曽根さんの有名なトピックとして53日間続いた配信「Welcome to Our Living Room」がありますが、この配信の中でも数回弾いてました。
これはちょっと趣味のような感じで、コンサートのセットリスト知れないかなぁなんて思って調べていたら「Note」に2021年分ですが、セットリストをまとめている方を発見しまして(笑)、やはりこのご時世の影響もあって「Reborn」をアンコールで弾いているのを数回確認しました。
「再生」をテーマとしているこの曲は、このような時に必要とされる、優しいメロディーが胸に沁みる曲です。
実際に弾いてみた感想
今現在までで弾いたことがあるのは小曽根さんの公式楽譜集「TIME Vol.2」に収録されているテーマのみのショートVer.。
小曽根さんの曲で初めて弾いた曲で、ここから色々と他の曲も弾いていくわけですが...
演奏時間が1分ちょっとと短く音数も少ないので弾きやすい曲ではあるのですが、この短い中でもジャズ特有の和音やリズムが難しいなと感じました。
和音はやはり、あれ?小曽根さん手でかくね?と思ったのと、タイの関係で拍が取りずらい。そして楽譜通りに弾くだけじゃご本人の演奏みたいにならないということ。
洗礼を浴びましたね。笑
でも最初の1曲としては素晴らしい曲だと思いますので、小曽根さんの曲を弾いてみたい方は、まずはこのバージョンをオススメしたいです。
他のバージョンも楽譜で存在するのか?ということですが、あります。
1つは2台ピアノになりますが、「TIME Vol.2」のおそらく初版限定だと思いますが、2台ピアノの楽譜が付いています。
「TIME Vol.2」の中に収録されているテーマのみのバージョンより長くなっていて、ソロに編曲しようと思えば出来るのかなと思います。
いつか2台ピアノでやってみたいですね。
そしてもう一つが「Welcome to Our Living Room」の22日目に披露されたバージョン。個人で楽譜を販売されている「竹の音」さんが採譜されています。
「竹の音」さんのショップで一般販売されているものではなくて、詳しくは問い合わせてみてくださいとしか言えませんが(自分がどこまで言っていいのか分からないので)、素晴らしい楽譜です。
フルバージョンでテーマ、アドリブ共に非常に素晴らしいピアノソロVer.なので気になる方はぜひゲットしてみてください。
結構難しいので挑戦するのはもう少し先かも。