2022年3月18日に鹿児島が誇る作曲家・吉俣良さんのコンサートに行ってきました。
地元・鹿児島で、しかも実家のある薩摩川内市で吉俣良さんのコンサートがあるという事で、それはもう意気揚々と乗り込んだわけです。
とにかく名曲揃いで、個人的には需要しかないコンサート。
大河ドラマの「篤姫」を始め、「冷静と情熱のあいだ」、「Dr.コトー診療所」など有名なドラマや映画の音楽が勢揃い。
もうコンサート前から感動するだろうなと分かっていたのですが、それを超えて、
ビックリするくらい感動しました。
そんな地元での吉俣良さんのコンサートの感想を書いてみたいと思います。
Contents
曲目(セットリスト)
アンコール:音涯(ねがい)
吉俣良「サウンドトラックコンサート」の感想
地元での開催が胸熱だった
場所は鹿児島県薩摩川内市の「SSプラザせんだい」。
ここは薩摩川内市民文化ホールに代わる施設として、新たに川内駅すぐ側に作られた多目的センター。
実はここの施設にはクリスタルのグランドピアノがロビーに置いてあって、以前に弾きに来た事がありました。
それでもホールの中には入った事無かったので、今回念願のホール初入場。笑
建設の段階から気になっていたので楽しみにしてたんですよね。駅近で、しかもクリスタルグランドピアノも設置されると聞いて、弾けるのか?弾けないのか?とソワソワしてましたし、弾けるならX JAPANのFOREVER LOVE弾きてぇなぁとか思ってました。(実際に弾きました。笑)
そんな過程もありつつ、立派な施設が出来て、しかも側にはレストランなんかも出来たりしてお洒落な複合施設みたいになってて嬉しい限りです。
名曲揃いのコンサートに感動
吉俣さんが今までに手掛けてきた、とにかく名曲揃いのコンサートに終始感動しっぱなしでした。ビックリするくらい。
全ての曲を知ってたわけじゃないですが、
特に熱かったのが、「冷静と情熱のあいだ」、「イルジメ(一枝梅)」、「篤姫」。
最初の曲を飾ったのが「冷静と情熱のあいだ」。
これが最初の1音からめちゃくちゃ感動してしまって、恐らく泣いてましたね。笑
「下手くそなチェロ」というキーワードは映画を知ってる人なら分かると思うのですが、ホントにエモい。
チェロの芳醇な音が響き渡る感じがたまらなく素敵で(この日はマイクを通しての演奏でそれで余計に)、感無量でした。弦楽器のポテンシャル引き出し過ぎです。
この作品は原作小説もあって、映画とは少しストーリーが違ったりするのですが、王道の切なくてロマンティックな恋愛作品です。
音楽があまりにも素敵で、この映画のサウンドトラックは韓国でもかなり人気を博したようです。
「冷静と情熱のあいだ」の音楽の作者だと言えば、韓国の人は目の色を変えてくるというような話をMCでしてくれていました。笑
続く「The Whole Nine Yards」はオープニングで使われている曲で、映画の幕を上げる素敵な曲です。
いやもう、何なんですかね、この凄まじく心掴まれてしまうメロディーは。
もうこの2曲聞けた時点で終わっても満足して帰れそうなくらいでした。笑
「イルジメ(一枝梅)」は韓国のドラマで僕は見てないのですが(苦笑)、「花信(ファシン)」という曲は知っていました。
韓国の歌手、パク・ヒョシンが歌っているボーカル曲ですが、どこか物悲しい独特の哀愁のある曲調でとても美しい曲。物凄く大好きでドラマは見てないにも関わらず、かなり聴いていた曲です。
プログラムを見た時に、「え?この曲もやってくれるの!?」と驚きました。
これは僕のためのコンサートなんじゃと思ったり...。(違うだろ笑)
この曲はピアニストの中村由利子さんもカバーしてたりして(中村由利子さんも韓国で有名)、間違いなく韓国ドラマの中でも記憶に残る名曲だと思います。
「篤姫」に関しては多くの人が知っていると思いますし、人気の大河ドラマの一つだと思います。
鹿児島出身の作曲家が鹿児島ゆかりの人物の大河ドラマの曲を書く。これはやはり地元民からしても非常に嬉しい事。
そんな大役の中、吉俣さんの持ち味を存分に生かした素晴らしい音楽を残してくれました。
コンサートでは人気の高い「良し」と「メインテーマ」を演奏してくれました。
女性ならでは優しさ、その中にある凛とした芯のある強さが溢れているようで、それだけでなく鹿児島の雄大な自然とその力力強さ、気質なども現れているようです。
「メインテーマ」は冒頭の迫力ある出だし、盛り上がる箇所の伸びやかな音がまさに鹿児島の自然、雄大に佇む桜島を思い出すんですよね。
コンサートではピアノでの演奏でより切ない雰囲気でしたが、その奏でるメロディーの中には確かに篤姫の魂、鹿児島の魂が込められているように感じました。
これらの曲は思い出すだけでも胸が熱くなりますね。
曲毎のMCが興味深く面白かった
やはり鹿児島でのコンサートという事もあって、鹿児島弁です。
なんか実家に帰ってきた安心感みたいな感じ。笑
物凄い作曲家の方なのにめちゃくちゃ親近感湧きます。
曲を演奏する毎にMCを挟んでエピソードなどを話してくれました。
個人的に面白かったのが、「韓国での人気話」と「大河ドラマ」の話でした。
「冷静と情熱のあいだ」の韓国での人気爆発で仕事が繋がっていったり、大河ドラマの音楽制作の裏側は非常に興味深かったです。
自分に発破をかける意味で、高いホテルを取って気合を入れて制作しようとしたけど中々作れず、と思えば何でもない日常の場面で急に思いついたりと裏側を話してくださいました。
地元愛のあるコンサートを楽しむことができましたね。
まとめ
鹿児島出身で数々のドラマや映画を手掛けてきた偉大な作曲家・吉俣良さんのコンサートに行ってきました。
素晴らしい名曲の数々も勿論そうですが、地元中の地元って事もあり感動もひとしおでした。
こんなにも感動するのかってくらい心動かされましたし、素晴らしい音楽をありがとうございました。
サウンドトラック