2019年12月10日、鹿児島のSitieraホールで行われた西村由紀江さんのコンサートに行ってきた感想になります。
西村由紀江さんの曲は以前から聞いていたのですが、コンサートに行ったことはなかったので今回が初でした。
そりゃあもう上手いですね。当たり前ですけども。笑
淀みなく音が流れるし、響も美しいのですよ。会場が小規模な場所でしたのでより音の流れや響きを感じることができました。
コンサートは全体的に小規模ならではでアットホームな感じで進んでかなり楽しめましたね。最後には握手会もあり少しだけお話しさせて頂いて、またピアノへのモチベーションを上げて会場を後にしました。
Contents
セットリスト(曲目)
- きよしこの夜
- 希望の道
- 素敵にモーニング
- 雪の情景
- やさしさ(増し増しバージョン)
- ドレミしりとり
- 誕生
- ビタミン
- 時のきらめき
- オルゴールを聴きながら
- 雨だれアレンジ
- ショパンメドレー
- あんただかどこさ
- 不明
- 不明
- DREAMS
- あなたに最高の幸せを
- 第九(アンコール)
- 合唱(姶良市民合唱団)(アンコール)
- 明日を信じて(アンコール)
※時のきらめきの後に休憩が入りました。
コンサートの感想
今回のコンサートの会場が「Sitieraホール」という錦江湾のすぐ側にある小さめのホールです。去年もここでコンサートをされていましたね。
ここは僕自身、練習で使わせてもらったことがある場所で、鹿児島でグランドピアノで練習できる場所があまり多くない中、料金や設備を考えればここはかなりオススメの場所だと思います。
僕が住んでいる場所からは15分くらいで到着です。近くのパーキングに車を止めてから会場に向かいます。
開場が18:30分、開始が19:00。開場されて少しして到着しました。
ホールに入る手前に物販があって、CDを買おうかなぁどうしようかなぁと思ってたら、楽譜が売ってあるではないですか!というわけで迷わず購入です。
最近、楽譜の収集グセが止まりません。とはいえ買ってお終いじゃなくて、ちゃんと弾く予定ですので。おそらく。笑
今回の鹿児島公演は年齢層は高め。おそらく40、50歳くらいの方が多かったのではないかと。他のコンサートでもこんな感じなのかな?もう少し若い?
席は1列目の9番。残念ながら手元は見えなかったのですが、アングルはこんな感じです。
最高のアングルです。結構早めにチケットを取っていたので最前列という。ありがたや。
1ドリンク制だったので、ジンジャーエールを頼んで一気に飲み干します。(なぜ?笑)
その後、ほどなくしてコンサート開始です!
西村由紀江登場!
思ってたよりかなり若く見える!プロポーションも保たれていて、華がありますね。とても52歳には見えません。
最初は「きよしこの夜」からスタート。クリスマス前ならではですね。
演奏前に「ただいま」と鹿児島弁でMCが入りました。どうやらご両親が鹿児島出身らしく、縁もゆかりも深い場所みたいですね。親戚の方もコンサートを聴きにいらしてたみたいです。
「希望の道」、「素敵にモーニング」、「雪の情景」と続き、「やさしさ」の前にこの曲に関するMCが入りました。
「レ」と「ラ」の繰り返しで構成されている曲なので、つまらない、などと言われたりしたこともあったらしく、でもそのあとにテーマ曲に決まったりでしてやったりだったという話を聞けました。
実際に聴いてみてもとてもじゃないけど、つまらない、とはなりませんね。かなり音の使い方にバリエーションを加えてあって、でもレ、ラの音ばっかりという面白い曲です。
リズムの付け方や音の強弱、鍵盤上のレとラを幅広く使う、などなど少ない音でも音楽は変化させられますからね。
その次が「ドレミしりとり」。これがまた面白かったですね。
その場に来ているお客さんにドレミの3音を使ってその場限りの音楽を作曲してもらうというもの。おそらく計6名くらい?指名されたのかな?実は僕もご指名を受けて「レレミ」という音を提供しました。笑
最初、指名された時にドレミの3音だけと理解していなくて、ドレミの歌みたいな感じでお尻の音からしりとりすればどの音も使って良いのかと勘違いしていました。
なので最初「ドソシ」とか言ったような気がします。何やってんだ俺。笑
「ドレミだけだよ〜」って言われて、少し間を開けてしまって「困った時はレレレとかでも良いですよ^ ^」って言ってくださって、あっレレレのおじさん意識してるな?って勝手に推測して(周りの人たちがおそらく世代の人たち)、「レレミ」と少し外したという経緯があります。(なんじゃそりゃ笑)
そして最後の人が確か「レミレ」で終わったんですね。まあ普通は「ド」で終わるところですが、「珍しい形で終わりましたね^ - ^」と。
これがプロの手に掛かるとちゃんとした曲になるわけです。様々な変化が付け加えられて1つの曲が完成しました。
この「ドレミしりとり」、今回のコンサートで印象に残った曲の1つです。というのもこの曲は少ない音ですけど、その場で作曲する楽しみもありますが、曲の終わらせ方も学べる気がしたんですよね。
「レミレ」の「レ」で終わると、少し中途半端な感じがする。「ド」で終わればちゃんと終わった感じがするなど、音楽の流れが簡単に楽しく学べるなぁと思ったんですね。面白いなぁと思いながらこの曲を聴いていました。
次が「誕生」。この曲も印象に残りましたねぇ。
曲の前に解説がありましたが、まずはペダルの説明です。右のペダルは音が残る。左のペダルは音が小さくなる。真ん中は最初の1音だけ音が残る。と。
ちなみに真ん中のペダルは使用したことがなかったので家に帰ってから使ってみました。ペダルを踏んでからではダメで、音を鳴らしてからペダルを踏まないと音が残りません。
っとなぜ最初にペダルの話?と思ったのですが、この曲に大いに関わることでした。
この「誕生」は西村さんが知床に行った時に作曲した曲で、ちょうど2000年に情熱大陸に出演した時に作っていた曲です。
様々な生態系が入り混じっていて、それは単純なものではない。という事から、普通ペダルを踏むところを踏まないで、回数を減らして様々な生き物が入り混じっている事を表現したという事でした。
なるほど!と思いながら聴いてましたね。その「思い」と、曲の素晴らしさもあっていつか弾いてみたい1曲になりました。
こうゆうペダルの話なんかは、ピアノをやっているから分かりみが深かったんですよね。このような話も織り交ぜてもらえるのがまたGoodでした。
その後、「ビタミン」、「時のきらめき」と続いて休憩になりました。これらの曲の前のMCでアロマの資格を取って、それを活かしてグッズでアロマミストを販売しているとおっしゃっていました。
休憩中にそのアロマの匂いがいい感じに外のフロアに広がっていて気持ちよく後半を迎えることができました。
後半は衣装をチェンジして登場。後半1曲目は「オルゴールを聴きながら」。
そしてこの後からはショパンの曲が続きます。今年はショパン生誕200周年ということで、西村さんも色々なところでショパンを弾いたそうです。
まずは「雨だれ」を少しアレンジして「雪だれ」として演奏されました。雨が降る様子が、雪がしんしんと降る感じに変わっていたように思います。
そして次にショパンメドレー。曲は10曲で、良いところを少しづつかいつまんでちょうど良い長さになっているメドレーです。
曲は、ノクターン遺作、華麗なる大円舞曲、葬送行進曲、子犬のワルツ、幻想即興曲、革命のエチュード、ノクターンOp.9-2、英雄ポロネーズ、黒鍵のエチュード、別れの曲、だったはず。(尚、順不同)
やはりですね、凄い迫力あって良い演奏を聴かせてもらいました。1曲1曲は短いですが、これだけの名曲を聴けるのは贅沢でしたねぇ。本当にショパンは名曲だらけです。
ショパンの曲が終わったところで、「あんただかどこさ」が入りました。
これまたちょっと遊びのような感じで、西村さんの演奏の速さや大きさに対して、観客が手拍子をして大きさや速さを変えていくというもの。
そして面白かったのが、加治木まんじゅうが好きな人は歌詞の中の「さ」以外を頭の上で手拍子、かるかんが好きな人は「さ」の所で手を上げて手拍子というもの。
結果として、加治木まんじゅう派の人が多かったようで、手拍子の気合も違ったらしいです。笑
僕はかるかんでしたが、加治木まんじゅうは遥か昔に食べたっきり食べてないから味も覚えてなくて...。今度また食べに行こう。笑
これが終わると3曲続けて演奏されました。が「DREAMS」しか思い出せません。汗 1曲1曲、曲名を言ってくれるのですが、ど忘れしてしまいました。
そして最後の曲が「あなたに最高のしあわせを」。
もうこの曲は名曲すぎますね。ただただ素晴らしい演奏に耳を傾けて「しあわせ」を頂きました。
まあアンコールはお約束で、登場した時はサンタのコスプレをされておりました。
アンコール1曲目は「第九」から。
この曲が終わると、姶良市民合唱団の方々が前に出てきて、西村さんの伴奏で歌われていました。こうゆうコラボレーションは面白いですよね。
最後は「明日を信じて」で締めくくられました。
その後は、グッズを買った人向けに握手会があって、少しだけお話をさせて頂いて会場を後にしました。
今回のコンサートで感じたのは「ドレミしりとり」や「あんただかどこさ」などの観客参加型の曲だったり、「誕生」でのペダルのお話など、音楽をより楽しむ仕掛けがかなり良かったなぁと。
こうゆう感じで気軽に、かつ本格的な演奏で楽しめるとより音楽に、ピアノに親しめるなぁと思わせてくれました。
またコンサートがあれば足を運びたいと思います。