大人気の作曲家・澤野弘之さんのピアノ・ソロ・アルバム「scene」。
ピアノ・ソロマニアの自分(自称w)にとってはたまらないアルバムです。
発売された2021年までの澤野さんの主要な作品が収録されているベスト盤でピアノ・ソロということで、そのメロディーがより引き立っています。
レビューとか言ってますが褒めちぎって終わる可能性も...いや、ここはあえて不満点も挙げておきましょう。
Contents
収録曲一覧
1. scene
2. Blue Dragon(ドラマ「医龍 Team Medical Dragon」より)
3. MOBILE SUIT GUNDAM UC-medley(「機動戦士ガンダムUC」より)
4. YouSeeBIGGIRL→Thanks AT(アニメ「進撃の巨人」より)
5. ΛSHES→Inferno(映画「プロメア」より)
6. LiVE/EViL(ドラマ「魔王」より)
7. IRYU Team Medical Dragon-medley(ドラマ「医龍 Team Medical Dragon」より)
8. κr0nё(アニメ「ギルティクラウン」より)
9. KABANERIOFTHEIRONFORTRESS(アニメ「甲鉄城のカバネリ」より)
10. RE:I AM MARIE(「機動戦士ガンダムUC」より)
11. from sunset to sunrise(ドラマ「タイヨウのうた」より)
12. WATER LIGHT(アニメ「戦国BASARA」より)
13. Ξ(「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」より)
14. Into the Sky(「機動戦士ガンダムUC」より)
15. Eri0ne$(アニメ「七つの大罪」より)
16. PIANO[-30k]-001
17. Call your name(アニメ「進撃の巨人」より)
18. pianoBLUE(アニメ「青の祓魔師」より)
19. Silent Night
アルバム「scene」の特徴
▲YouTubeより引用
このアルバムは澤野さんのファンクラブで公開されているピアノ演奏を集めたアルバム。
選曲のポイントは、その時々のターニングポイントになった作品、思い入れの強い楽曲を選んだとのこと。
コードとメロディのみの譜面でがっつり構成された二段譜でしたわけではなく、その場の雰囲気、即興的に演奏されている。
『「がっつりピアノアルバムを作るぞ」と意気込んで作ったわけではないので、ピアノアルバム好きな人には広い心で聴いてもらいたいですね(笑)。』
とインタビューで語っていましたが、それを感じさせないような素晴らしい演奏が収録されています。
初回限定版には「澤野弘之 LIVE【emU】2021」のBlu-rayが入っています。
アルバム「scene」のレビュー
ピアノ・ソロでベスト盤が至高
やはり「ベスト盤」ということが嬉しい限り。澤野さんの足跡をピアノの演奏で辿ることができます。
結構広い幅の中から選ばれていて、初期の「医龍」や、有名な「進撃の巨人」「七つの大罪」、「ギルティクラウン」、「閃光のハサウェイ」などなど。
個人的には特に「Blue Dragon」、「Eri0ne$」、「Ξ(クスィー)」、「Call your name」がお気に入りです。
ピアノ・ソロというだけあってシリアスで物悲しさがより一層引き立ちますが、ピアニスティックでありながらも心にグッとくる展開も用意されていて、心落ち着くだけじゃない演奏が素晴らしいです。
原曲との比較をしてみると、聴き方の幅がまた増えますよね。
ファンクラブ沼
澤野さんのファンクラブ【-30k】で公開されているピアノ演奏から編成されているこのアルバムですが、
もちろん、このアルバムを発売して以降も演奏は新たに公開され続けています。
これはもはや完全に沼です。笑
ピアノ好きにはたまらないコンテンツになっています。
SawanoHiroyuki Official FanClub【-30k】
メロディーメーカーとしての側面が際立つ
澤野弘之はメロディーメーカー。
と言わんばかりの魅力的なメロディーが、ピアノだけだからこそ存分に際立って味わうことができます。
ボーカル曲も多く作っていて、キャッチーでめちゃくちゃカッコいい曲がたくさんありますが、やはり澤野さん自身はキャッチーな曲が好きらしく、そこを意識して作っているみたいなので当然っちゃ当然かもしれませんが。
「閃光のハサウェイ]の「Ξ(クスィー)」なんかはキャッチーさを抑えてある曲とはいえ、それでも心を掴む大きな流れのメロディーの力を感じずにはいられません。
あえて不満点を挙げるとするなら
曲数が足りねぇ。楽譜を出してくれ。
という事。笑
やっぱり足りないよ、あれだけの劇伴を作っているのだから尚更。
楽譜に関しては欲しい!って思っている人も多いのではないかと思います。今回の演奏は雰囲気で弾いているという事なので、難し部分はあるかと思いますが、そこは何とか採譜してもらって...。笑
いや、もはや不満ではなくて自分が欲深いだけなんですけどね。
これからもピアノアルバムは作ってもらいたい!
おわりに
結果、需要しかないということ。
まあ自分はピアノの音色、表現が好きすぎてピアノを始めてしまったくらいだからこのアルバムは需要しかないわけですが。
原曲のサウンドトラックと合わせて聴いてみると、聴き方の幅が広がると思いますし、楽しみ方が増えると思います。
また定期的にピアノアルバムが発売されることを願って。
アルバム