日本人が二人入賞して、ライブ配信も大いに盛り上がった2021年の第18回ショパン国際コンクール。
2回目の出場でプレッシャーもあった中、見事に第4位入賞という快挙を成し遂げた小林愛実さん。
僕自身、このショパンコンクールを見始めたキッカケの一人で、小林愛実、反田恭平、角野隼斗の3人は最後まで見届けました。
ファイナルともなるとソワソワしてどうなるんだろう?と演奏を聴きながら一喜一憂していましたね。笑
物凄く評価が高く、感動的だった「24の前奏曲」、第一次予選での「椅子のトラブル」などもありました。
そんな思い出もあるショパンコンクールでの小林さんの演奏曲目・演奏動画やエピソードなどをまとめてみました。
Contents
小林愛実のショパンコンクールの曲目・演奏動画
予備予選
Mazurek Des-dur op. 30 nr 3 / Mazurka in D flat major, Op. 30 No. 3
Mazurek cis-moll op. 30 nr 4 / Mazurka in C sharp minor, Op. 30 No. 4
Etiuda Ges-dur op. 10 nr 5 / Etude in G flat major, Op. 10 No. 5
Etiuda gis-moll op. 25 nr 6 / Etude in G sharp minor, Op. 25 No. 6
Nokturn fis-moll op. 48 nr 2 / Nocturne in F sharp minor, Op. 48 No. 2
Ballada F-dur op. 38 / Ballade in F major, Op. 38
第一次予選
Nokturn fis-moll op. 48 nr 2 / Nocturne in F sharp minor, Op. 48 No. 2
Etiuda a-moll op. 25 nr 11 / Etude in A minor, Op. 25 No. 11
Etiuda As-dur op. 10 nr 10 / Etude in A flat major, Op. 10 No. 10
Scherzo E-dur op. 54 / Scherzo in E major, Op. 54
第二次予選
Polonez-Fantazja As-dur op. 61 / Polonaise-Fantasy in A flat major, Op. 61
Ballada F-dur op. 38 / Ballade in F major, Op. 38
Walc As-dur op. 42 / Waltz in A flat major, Op. 42
Andante spianato i Polonez Es-dur op. 22 / Andante spianato and Polonaise in E flat major, Op. 22
第三次予選
Mazurki op. 30 Mazurkas, Op. 30 nr 1 c-moll / No. 1 in C minor
nr 2 h-moll / No. 2 in B minor
nr 3 Des-dur / No. 3 in D flat major
nr 4 cis-moll / No. 4 in C sharp minor
Preludia op. 28 / Preludes, Op. 28 nr 1 C-dur / No. 1 in C major
nr 2 a-moll / No. 2 in A minor
nr 3 G-dur / No. 3 in G major
nr 4 e-moll / No. 4 in E minor
nr 5 D-dur / No. 5 in D major
nr 6 h-moll / No. 6 in B minor
nr 7 A-dur / No. 7 in A major
nr 8 fis-moll / No. 8 in F sharp minor
nr 9 E-dur / No. 9 in E major
nr 10 cis-moll / No. 10 in C sharp minor
nr 11 H-dur / No. 11 in B major
nr 12 gis-moll / No. 12 in G sharp minor
nr 13 Fis-dur / No. 13 in F sharp major
nr 14 es-moll / No. 14 in E flat minor
nr 15 Des-dur / No. 15 in D flat major
nr 16 b-moll / No. 16 in B flat minor
nr 17 As-dur / No. 17 in A flat major
nr 18 f-moll / No. 18 in F minor
nr 19 Es-dur / No. 19 in E flat major
nr 20 c-moll / No. 20 in C minor
nr 21 B-dur / No. 21 in B flat major
nr 22 g-moll / No. 22 in G minor
nr 23 F-dur / No. 23 in F major
nr 24 d-moll / No. 24 in D minor
ファイナル
Koncert e-moll op. 11 / Concerto in E minor, Op. 11
Allegro maestoso
Romance. Larghetto
Rondo. Vivace
小林愛実のショパンコンクールでの注目トピック
評価の高かった「24の前奏曲」
今回のショパンコンクールで評価が高かったのが、第三次予選で披露された「24の前奏曲」。
「前奏曲の賞があったら確実に取ってた」と言われるくらい凄まじい演奏。
様々な感情を見せてくれて、美しく、深く深く潜っていくようなディープな世界が広がってましたね。
このプレッシャーのかかるコンクールでこれだけ弾けるというのは、ただただ凄い。
実はこの3次予選、反田恭平よりも点数が高かったんですよね。
ファイナルが終演後の小林さんの顔を見るとちょっと悔しそうな感じがして、あまり上手くいかなかったのかなぁなんて思ったりもしたのですが、
それを加味しても、もう一つ順位が上がってもおかしくないくらいの怪演だったと思います。
僕はショパンコンクール後に小林さんのリサイタルに行ったのですが(24の前奏曲も含むプログラム)、やはり生での演奏は最高でした。
とにかく聴かせる力が物凄くて、前のめりで聴き入ってました。
第1次予選での「椅子のハプニング」
小林愛実さんの演奏直後のインタビューが到着しました!
椅子のアクシデントが気になったようですが、最後は「とりあえず終わったので、気持ちを切り替えて、とりあえずおいしいご飯でも食べようかと」と笑顔を見せてくれました。(いやいや、素晴らしかったと思いますよ)https://t.co/yRXqqgfvNm
— ピティナ特級【公式】@2022グランプリ決定! (@ptna_tokkyu) October 7, 2021
第一次予選で「椅子のハプニング」が起きました。
高さが合わなくて(低かった)、それに関して取り合うために一度退場するという事態。
取り替えてもらっても合わなくて、結局最初に用意されていた椅子で演奏しました。
これに関して、少し心無いというか、批判めいた声も上がっていたりしました。
自分もピアノを弾く身として(趣味でやっているだけなので比べるのは死ぬほどおこがましいですが)、
いや、椅子の高さを気にするのは普通じゃないか?と思いました。
こんな大舞台で、そりゃあベストの状態で弾きたいじゃないですか。
椅子の高さが少し違うだけでも違和感あるのに、これだけのピアニストならばそれは相当なものだと思います。
このようなトラブルはありましたが、何事も無かったかのように弾いて無事に第一次予選を通過しました。
反田恭平と「"リアル"ピアノの森」
反田恭平と幼馴染ということで、「"リアル"ピアノの森」と話題になっていました。
ピアノの森の一ノ瀬海と雨宮修平との関係性とはちょっと違いますが、胸熱な展開になりましたね。
反田君はアニメ「ピアノの森」でピアノ演奏も務めてますから尚更。
このショパンコンクール中は小林さんが反田君の精神安定剤になっているようで、二人の仲睦まじい様子も見られました。
コンクール後に反田君のラジオで小林さんが出演した回があって、これがまた面白い回でした。
ほのぼのかw
って突っ込みたくなるような、二人のショパンコンクールを中心にした話を聞くことができます。
ラフに裏話が聞ける、ファンにはたまらない内容になってます。
「椅子のトラブル」のくだりも少し話してます。
おわりに
小林愛実さんのショパンコンクールについてまとめてみました。
第4位入賞、怪演を見せた「24の前奏曲」、第一次予選の「椅子のトラブル」、反田恭平との関係性など話題も満載でしたね。
小林さんのコンサートにも行きましたが、物凄く歌心のある、情熱的で深いピアノを聴かせてくれます。
これからも応援していきたいピアニストです。
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