※2021年2月にチック・コリアが亡くなりました。このコンサートに行った時はまだその凄さが分からない時でしたが、今では物凄い偉大な人を見ていたのだなと思います。R.I.P チック・コリア
鹿児島の霧島にある、みやまコンセール(霧島国際音楽ホール)で世界的ジャズピアニスト、チック・コリアのソロ・コンサートに行ってきました。
なんか、音楽っていいなぁと思えて、凄いものを見せてもらったコンサート。
この時、僕はジャズはあんまり聞いた事がなくて、知ってる人と言えば、上原ひろみ、オスカー・ピーターソン、ビル・エヴァンスくらい...ですかね。
「チック・コリア」という名前と「スペイン」は知っていて、なんか凄い人が来る。そんな興味本位で聴きに行きました。
アンコールでは小曽根真さんも登場して、ウオォーー!!ってなったけど名前だけ知っていてあんまり聴いたことがないという。小曽根さんにどハマりしている今、振り返ると、
もっ・た・い・な・い!!!
と思いますが(笑)それでも、今はもう叶わないチック・コリアと小曽根真の連弾を見れたのは大きな宝物ですね。
ほとんど何もわからない状態でしたので、セットリスト(曲目)も拾えなくて分からず終いです。スミマセン。。。曲には言及できないので、その日の空気感とか雰囲気メインの感想になってます。
Contents
チック・コリアのソロ・コンサート鹿児島公演の感想
コンサート当日は雨でした。雨でしたがコンサートは大盛況で会場周辺は車がかなり混んでいましたね。
SOLD OUT
ということで、やはり世界的なピアニストは凄い。この鹿児島で、しかもみやまコンセールはそこまでアクセスが良いとも言えない(ホールとしては最高だけど)のに。
ただこの辺りは霧島温泉郷周辺なので、観光にはもってこいですね。
席は真ん中より少し後ろくらい。
コンサートが始まってチックが登場してからまず思ったのは、
若い!
ということ。
この時すでに74歳でしたが、割とタイトなジーンズにスニーカー、そしてジャケット。20代でしょ。笑
それからかなり気さくな雰囲気で、立ち振る舞いもコミカルだったり、話の方も、
「いや~僕はうどんが好きでね、そりゃもう大好きで、この間も日本人の友人とうどんを食べに行ってたんだけど、その時こう言われたんだよね、
それ”そば”だよ。
って。参ったよねぇ。ワハハハハハハハ。笑笑」
とかね。笑
まあそんな事は一言も言ってなかったです。スミマセン、冗談です。笑
といってもMCは全部英語だったからもしかしたら言ってたかも、、、
いや、言ってないな。笑
ってくらい自然体で気さくな雰囲気を持っていました。
海外のアーティストはあまりMCしない印象でしたけど、チックは結構喋ってましたよ。構わず英語で。
結構伝わるように割とゆっくり、平易に話してくれてたから少しは分かった所もありました。確か「ショパン」のワードも出てきてたと思いますが、その辺も演奏に織り交ぜつつって感じだったのかも。
こうゆう場を経験すると英語勉強しとけば楽しいよなぁとかそんなことも思いつつ。
演奏中もMCをしている時も笑顔を絶やさないで常に楽しそうでしたね。
途中に休憩が入ってトイレに並んでいたんですが、おじさん二人が「チック・コリアはあんまり聞いてなかったんですけどいいですねぇ」なんて渋い会話をしていて、自分もちゃんと分かるようになりてぇなんて思いながら順番待ちしてました。笑
休憩が終わって、数曲終わった後ある事を言い始めました。
誰か一緒にインプロビゼーションしない?
えぇぇぇえー!!!???
流石に手が上がりません。そりゃそうだよなと。
そうだよね、ならMusic Portraitするから誰かどう?
いわゆる、人物画ならぬ人物音楽。目の前に座ってもらって、その人の音楽を即興で演奏するということらしい。
そしたら女性が1人手を挙げました。そしてチックの前に座って演奏してもらってました。
凄く面白くて、ホントに絵を描くように女性を見て、時々、「あ、どうも」って笑顔で挨拶しながら。その発想が最高で正にジャズならではと言いますか醍醐味といいますか。
もう1人、男性のMusic Portraitが終わったところで、
One more chance。誰かインプロビゼーションしない?
だ、誰かいかないのか、、、
いないかぁ、、、
見たかったなぁ、、、
いたぁああ!!!
手を挙げた猛者が勇者がいた!!
たぶんこの時が一番盛り上がってたんじゃないでしょうかね?この手を挙げた人が半端なく上手かった!
チックも、ワオ!!めちゃくちゃ弾けるじゃん!!って嬉しさ混じりにびっくりしてましたから。
こうゆう時、手を挙げてみたいですよねぇ、ホントに。まだまだピアノに関しては修行不足もいいとこだから、冗談でも挙げられないし。笑
マジで頑張って、今度は手を挙げてチック・コリアとセッションしてやるし!!!俺頑張る!!ほんと色々刺激ももらい、励みになりました。チックありがとう!
と思っていたんですがチックは天国へ逝ってしまいましたから叶うことはありません。ですが、こうやって振り返って改めてピアノを頑張りたいなと思えましたし、音楽を楽しみたいと思えました。
実はこの時に手を挙げられた方がこの動画にコメントをしていたのを偶然発見して思わずコメントをしてしまいました。
▲YouTubeより引用
なんか凄く感慨深いですね。まさかここで繋がるとは。ジャズピアニストが夢とのことで、もうね、めちゃくちゃ応援してます。
全部の演奏が終わって、そしてアンコールへ。
チックが戻ってきて、さてさて。どんな曲で締めるのかなと思ってました。
そしたら、
スペシャルゲストがいるよ♪
ってことで登場したのが、
小曽根真さんです。
いやっ、、えっ?小曽根さん!?マジか!いたのか!?えぇぇ!?
この時、チックと小曽根さんは一緒にツアー回ってましたが、スケジュール的には2016年5月7日神奈川(デュオ)→5月8日鹿児島(ソロ)→5月10日岩手(デュオ)とかなり飛び回る感じになっていましたが、まさか鹿児島に小曽根さんも一緒に来ているとは。
二人で霧島の温泉にゆっくり浸かったんでしょうか。にしても凄いサプライズです。
今はもう小曽根さんにはハマりにハマっているので、この時の知らなさ具合にはもう、
も・っ・た・い・な・い!!
と言ってやりたいのですが。笑
この二人の連弾を観れたのは一生の宝物でしょう。二人とも楽しそうに弾いてましたからね。
おわりに
チック・コリア超初心者でしたが、コンサートを見て確実にファンになりました。このコンサートが終わってからすぐに「TRILOGY」と「light as a feather」を手に入れて聴きまくったのを覚えています。TRILOGYのスペインとかもうね、最高です。
ジャンルの壁なんて関係ないっしょって感じで何でも弾いていくスタイルで賛否両論ありますが、でもそこが最大の魅力でもありますよね。
実際、ショパンだったり、スティービー・ワンダーだったりをジャズ風に演奏してましたし。
僕はチック・コリアの音楽に対するスタンスが大好きです。ホントに楽しませてもらいましたし、僕もピアノ頑張らねば。
亡くなってしまったけど、色々とチック・コリアに思い出を作ってもらいました。ありがとうございました。
fa-pencil関連記事